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インターネット・ミーム(Internet meme)とはインターネットを通じて人から人へと、通常は模倣として拡がっていく行動・コンセプト・メディアのことである。 その主な例としては公共の場所で寝ころぶ写真を投稿すること(プランキング)や、ハーレムシェイクという集団で踊るショートビデオのアップロードなどが挙げられる。 またこれらのインターネットユーザーによる拡散行動を商業的に利用する手法の一例としてバズマーケティングへの利用などがある。 ミームとは「文化の中で人から人へと拡がっていくアイデア・行動・スタイル・慣習」であると、メリアム=ウェブスター辞典にはある。 インターネット・ミームはイメージ、ハイパーリンク、動画、画像、ウェブサイト、ハッシュタグの形をとる。それは単なる単語や語句、時には意図的な綴り間違いだったりもする。これらの小さな動きが社会的ネットワークやブログ、直接の電子メール、ニュースソースで伝わっていきがちである。それらは様々な既存のインターネット文化やサブカルチャーと関係することがあり、RedditやTumblrその他のサイトやUsenetの掲示板など初期のインターネットのコミュニケーション手段において作られたり拡がりをみせたりした。瞬時のコミュニケーションが口コミでの伝達を容易とするために、流行と評判はインターネット上で素早く拡大していく。 「ミーム(meme)」という語はリチャード・ドーキンスにより1976年の彼の著書『利己的な遺伝子』において作られた言葉であり、文化的情報の拡がる方法を説明するためのものだった。 インターネット・ミームとはこの一般的なミームのコンセプトのうちインターネットの文化と環境に限定された部分にあたる。2013年にドーキンスはインターネット・ミームを人間の創造性によって故意に改編されるミームであると特徴づけ、ランダムな変化と、ダーウィン選択に基づいて正確な複製の中で拡大していく生物学における遺伝子やドーキンスのインターネット以前のミームとは区別した。 ドーキンスはインターネット・ミームをこの様な「元のアイデアのハイジャック」であり、ミームというアイデアそのものも新しい方向に変異・進化したと説明した。〔 (video of speech)〕 更にインターネット・ミームには通常のミームの持たない特性がある。それは増殖の過程でメディア(社会的ネットワークなど)に痕跡を残すということである。これによって、インターネット・ミームは追跡・解析が可能である。〔 Cosciaの論文の要旨 . 門外漢のために解説された論文:〕 ==歴史== インターネットの初期には、このようなコンテンツは主に電子メールかUsenetのディスカッション・コミュニティーを通じて拡がっていった。掲示板とニュースグループもまた人気を博していた、なぜならそれらは情報、つまりはミームを短い時間でインターネットの様々な利用者層の間で共有することを可能にしたからである。これらが人々のコミュニケーションを助長した結果、通常では触れ合うことのないミームの一群同士の間にも交わりが生じた。更にそれらは掲示板やニュースグループの人々によるフィードバック、コメント、意見などを求めることでのミーム共有を活発に促進した。インターネット上にみられる増大したミームの伝播のその他の要因としてはそのインタラクティヴ性がある。出版物やラジオ、テレビはどれも基本的には受動的な経験であり、全ての認知プロセスに読者やリスナー、視聴者の存在を必要とするのに比べて、インターネット社会では現象の拡散をより手軽に行える。現象の多くは検索エンジン、インターネット・フォーラム、ソーシャルネットワーキングサービス、ソーシャルニュースサイト、動画共有サービスをも通じて拡大する。インターネットの情報を拡散する能力の多くは検索エンジンでのサーチ結果によって補強されており、これによってユーザーは情報がはっきりしないミームであっても見つけることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インターネット・ミーム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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