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インドの言語 : ウィキペディア日本語版
インドの言語[いんどのげんご]

インドの言語(インドのげんご、ヒンディー語: भारत की भाषाएँ, 英語: Languages of India)とは、インド連邦の広大な版図で使用されている、多彩で豊かな数多くの言語のことである。
インドは、その地に芽生えた、多様なドラヴィダ語印欧語の諸言語に加えて、中東及びヨーロッパの言葉を取り込んだ言語的豊かさを誇りとしている。世界的な古典語であるサンスクリットのほか、幾つかのインドの言語は、明瞭な個性を持ち、豊かなインド文学伝統を備えている。
== 公用語 ==

インド憲法の条文(第343条)において「インドにおける連邦政府レベルでの唯一の公用語はデーヴァナーガリー表記のヒンディー語である」と規定されている。また連邦制を独立以来続けているインドでは、ほとんどの場合(東北地方やカシミール地方など例外を除き)「言語州」という考えに基づき、社会・言語的な区分に応じて州の境界線が引かれている。これら各州の州政府は、州内の地方行政と教育に関してそれぞれ自身の裁量で1つ以上の州公用語を決める自由を持っている。その結果、インド国内では現在多数の言語が各地の州公用語として各州の州政府によって制定されている。
その一方で、同憲法においては第8付則に22言語が列挙されている〔Eighth Schedule 〕。この22言語の公的位置づけを直接定義するような明確な記述は、この付則に関連する部分(第344条、および第351条)をはじめ、憲法本文にいっさい含まれていない。複数の条文から総合的に判断して「インド政府の後押しによるその言語の文化的発展が望まれる言語」というように解釈される事が多く、いわば「公用語」未満の曖昧な位置付けながら「公的に認定されている言語」の位置づけにとどまっている。この22言語は決して「インドの公用語」というわけではない、という点に注意が必要である。 両者に関連性がない証拠として、一方で22言語に含まれているサンスクリット語シンディー語などが国内いずれの州・連邦直轄領の公用語にも採用されておらず、他方で第8付則および憲法全文に明記されていないレプチャ語などがシッキム州の州公用語の一つに採用されていることが挙げられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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