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インナーサークル
インナーサークル (''Black Metal Inner Circle'' または '' Black Circle'') は、90年代初期のノルウェーのブラック・メタルバンドとその関係者らを指して使われた言葉である〔川嶋未来 「ロックの極北、ブラックメタルの事件簿」(『ダークサイド・オブ・ザ・ロック』所収)〕。「誰が一番邪悪か」を競うかのように、教会の放火から殺人に至るまで様々な事件を起こしてヨーロッパ中を震撼させ、後のブラック・メタル・シーンにも多大な影響を与えている。 マスコミや音楽ジャーナリズムによって「悪魔崇拝集団」としてセンセーショナルに報道されたが、全ての事件に悪魔崇拝が関係しているとは限らない。中には Emperor の Samoth や Faust のように悪魔主義者ではない者も多数おり、ひとつの宗教的、思想的信条によって括れる性格のものではないと言える。 ==経緯== 初期のノルウェー・ブラック・メタル・シーンは、Mayhem のユーロニモスこと、オイスタイン・オーシェト(オイスタイン・アーセス)の経営するレコードショップ「ヘルヴェテ」を中心地として形成され、シーンの担い手であるブラックメタルを愛好する若者たちのほとんどは10代から20代前半であった。1992年頃、ノルウェーで教会放火事件が相次ぐ中、一連の事件がブラック・メタル・シーンによって引き起こされたものとの疑惑が生じた際、その存在が取り沙汰されたのが「ブラックメタル・マフィア」の「インナーサークル」(中核的な内輪の連中)である〔『魔獣の鋼鉄黙示録 ヘビー・メタル全史』 p.442〕。1993年3月、英国のメタル専門誌『Kerrang!』で、ノルウェーのブラックメタルが犯罪と絡めておどろおどろしく紹介された。同記事には、シーンの中心人物であるユーロニモスや Burzum のヴァルグ・ヴィーカネースが語ったとされる発言が掲載され、その中で一連の犯罪の背後にある「サタニック・テロリスツ」の「インナー・サークル」の存在が主張されていた〔『ブラックメタルの血塗られた歴史』 pp.128-129〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「インナーサークル」の詳細全文を読む
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