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インナーシティ問題 : ウィキペディア日本語版
インナーシティ

インナーシティ (inner city) とは大都市の都心周辺に位置し、住宅・商店・工場などが混在する地域である。中国の胡同、ヨーロッパのゲットーなど「都心近接低開発地域」や都市 (city) の内部 (inner) にありながらも、治安悪化によりその都市全体の市民との交流が隔絶された低所得世帯が密集する住宅地域「都心近接低所得地域」として問題視されることがある。「都市内都市」、「都市内集落」。
== 語義 ==
語義で見ると、都心を中心とした同心円状構造に都市を単純化して見た場合、都心とその周囲がインナーシティとなる。ヨーロッパ中国では、近代まで城郭都市が発達していたので、城壁の内側を「インナーシティ」、外側を「アウターシティ」と表現したり、また城壁のあるなしとは関係なく、近世までの都市部(旧市街)をインナーシティ、現代に至るまでに発達した外周の新市街をアウターシティという見方がある。日本では、江戸時代の城下町部分をインナーシティと呼ぶことが多い。
しかしながら「インナーシティ現象」「インナーシティ問題」などの都市問題としての「インナーシティ」では都心部をインナーシティと定義せず、近世からの庶民の住宅密集地や商業地など、現在でも中心部商業地や業務地に成り得てない都心近接の地域を言い、都心と郊外に挟まれて孤立した島状小地域では治安の悪化・コミュニティーの崩壊・衰退が問題となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「インナーシティ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Inner city 」があります。



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