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『ウィザーズ・ブレイン』 (Wizard's brain) は、三枝零一による日本のライトノベル。イラストは純珪一。電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より、2001年2月から刊行されている。第7回電撃ゲーム小説大賞〈銀賞〉受賞作品で、三枝零一のデビュー作。応募時タイトルは『魔法士物語』。 本作品では、情報制御理論(後述の設定参照)と言う架空の理論に基づき、登場人物たちが「魔法」を使う。この「魔法」を使用できる者の事を「魔法士」と呼ぶ。本作品は、この「魔法士」を中心に物語が進行する。 == 特徴 == 永遠の冬に閉ざされた22世紀末の地球を舞台に、情報制御理論により「魔法」を使えるようになった魔法士たちによる世界の変革を、魔法士本人を含む複数の主人公達の視点を通じて描く。 エピソードごとに中心人物が変わり、変革の中心となる魔法士と、そこに部外者として干渉する魔法士と言う二つの視点から物語が描かれる。その性質上、エピソードの中心となる魔法士は特殊な能力を持っていることも多く、そのため以前のエピソードに登場した魔法士が変革を通じて立場が変わった状態で再登場することもある。 また世界の変革を描くために(多くのバトルものの漫画・アニメ・ライトノベル作品と異なり)明確な「悪」が存在せず、成り行きや各々の事情、主義主張・理想の違いなどから、現体制を守る「保守」と現体制を変える(そのつもりがなくても理想を達成することで結果として変わってしまう)「革新」の立場に分かれて対立するパターンが多い。そのため、対立する理由が無いときは互いに協力し合ったり、普通に談笑している場面が描かれることもある。 このシリーズの特徴として各エピソード冒頭の四行詩と、あとがきでの次回予告がある。 作者の筆が遅く、巻と巻の間が非常に空くので、イラストレーター純珪一の画力の向上によりイラストが前巻と比べると変わることがある。 作者はこの作品について「『ウィザーズ・ブレイン』はSFではなくファンタジー」だと答えている〔電撃hp vol.46より〕。 なおタイトルの「ウィザーズ・ブレイン」とは、舞台となる22世紀末の地球において人類の生活を支える永久機関「マザーシステム」の核となる、マザーコアこと「魔法士の脳」のことである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウィザーズ・ブレイン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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