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ウィリアムズ・FW35 : ウィキペディア日本語版
ウィリアムズ・FW35[うぃりあむずえふだぶりゅー35]

ウィリアムズ・FW35 () は、ウィリアムズ2013年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー
== 概要 ==
FW35は2013年最初のヘレステストには登場せず、バルセロナで行われた2回目のテストで発表された。前年に1勝したFW34の進化形となるが、ギアボックス、リアサスペンション、ラジエーター、アンダーフロア、排気系統など、全体の80%が新しくなっている〔"ウィリアムズ、2013年F1マシンFW35発表 ". Topnews.(2013年2月19日)2013年3月14日閲覧。〕。ノーズには前後の段差を隠す化粧板(バニティパネル)を装着した。

テストでは排気口の溝に取り付けた巧妙なカバーが物議を醸した。テクニカルディレクターのマイク・コフランは合法との自信を示し〔"ウィリアムズ、FW35のエキゾーストの合法性を説明 ". F1-Gate.com.(2013年2月20日)2013年3月14日閲覧。〕、メルセデスチーム代表のロス・ブラウンも「規則を一言一句注意深く読めば、ウィリアムズはセーフだ」と分析したが〔"FIA、ウィリアムズの排気は「違法」 ". Topnews.(2013年2月21日)2013年3月14日閲覧。〕、国際自動車連盟 (FIA) の見解を受けて撤去することになった〔"ウィリアムズ、問題のエキゾーストを取り外し ". Topnews.(2013年2月26日)2013年3月14日閲覧。〕。その後レッドブル型のエキゾーストも用意したが、開幕戦オーストラリアGPで2種類を比較してから旧タイプに戻すなど、試行錯誤を続けた。
一方、ブレーキからタイヤ外側へと空気を吹き出すホイールハブについては合法と認められた。2012年にはレッドブルが同種のアイデアを導入したが、輪軸と共に空気穴が回転するため、可動空力部品として使用を禁止された〔"Red Bull RB8 - vented brake/wheel hub assembly ". Formula1.com.(2012年6月9日)2013年3月14日閲覧。〕。ウィリアムズは輪軸を中空構造としており、穴自体は固定されているためレギュレーションに抵触しない〔"ウィリアムズ、FW35のブレーキダクトは合法? ". F1-Gate.com.(2013年2月25日)2013年3月14日閲覧。〕〔" Williams FW35 - blown wheel hubs ". Formula1.com.(2013年3月13日)2013年3月14日閲覧。〕。
この年は優勝した前年から一転・不振だった2年前に戻ったような成績に苦しむ事となった。サイドポンツーン下部のトンネルや前述のコアンダエキゾースト周りの開発がうまくいかずコーナリング中の挙動が不安定であった為、それらはシーズン後半には塞がれた状態で出走していた。
第10戦ハンガリーGP直前に、マルシャを離脱した元ベネトン/ルノーのパット・シモンズがチーフテクニカルオフィサーとして就任。そのハンガリーでマルドナドが10位に入りようやく初ポイントを獲得。第18戦アメリカGPではボッタスが8位・初入賞した。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウィリアムズ・FW35」の詳細全文を読む



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