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ウィーンの分布式 : ウィキペディア日本語版
ヴィーンの放射法則[ヴぃーんのほうしゃほうそく]

ヴィーンの放射法則(ヴィーンのほうしゃほうそく、)、あるいはヴィーンの公式ヴィーンの分布式とは、熱輻射により黒体から放出される電磁波スペクトルを与える理論式である。
この法則は1896年にヴィルヘルム・ヴィーンによって導かれた〔Mehra and Rechenberg "The Historical Development of Quantum Theory"〕〔Bowley and Sánchez "Introductory Statistical Mechanics"〕。短波長(高周波数)領域における近似式であり、ヴィーン近似とも呼ばれる。
長波長(低周波数)領域では実験とずれが生じて記述できないが〔、全ての波長領域で正しく記述されるようにプランクの法則の形に修正された。英語の発音に基づくウィーンのカナ表記、呼称も用いられる。
== 内容 ==
ヴィーンの放射法則によれば、熱力学温度 の熱平衡にある黒体の輻射による波長 で表した放射発散度のスペクトルは
で与えられる〔。ここで係数 はそれぞれ第一放射定数、第二放射定数と呼ばれる。
波長 と周波数 の関係 ( は光速度)と
を用いれば、周波数 で表したスペクトルは
となる〔Rybicki and Lightman "Radiative Processes in Astrophysics"〕。
分光放射輝度で表せば、波長で表したスペクトルは
となり、周波数で表したスペクトルは
となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヴィーンの放射法則」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wien approximation 」があります。



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