翻訳と辞書 |
ウェヌス・アナデュオメネ : ウィキペディア日本語版 | ウェヌス・アナデュオメネ ウェヌス・アナデュオメネ(Venus Anadyomene, 海より出づるウェヌス)〔''Αναδυόμενη'' (''Anadyómenē''), "rising up".〕はアプロディテまたはウェヌスの図像表象の一つで、アペレスの非常に賞賛された絵によって有名になった。その絵は現在は失われているが、アペレスがアレクサンドロス3世(大王)の情婦カンパスペをモデルとして雇ったという逸話とともにプリニウスの博物誌に記述されている。アテナイオスによると、〔Athenaeus, ''Deipnosophistae'' Book XIII〕海より出づるアプロディテの着想はエレウシスの祭りとポセイドンの祭りの期間に海で問題なく裸で泳いだフリュネに触発された。
==古代==
このイメージは海から現れる愛の女神アプロディテの誕生を描いている。ギリシア神話の伝えるところでは、アプロディテは完全な大人として、彼女の処女性を絶え間なく更新する海から生まれた。女神が彼女のぬれた髪を絞るモティーフはたびたび繰り返された。この主題は古代において幾度も再現され、アクィタニアのガロ・ローマ都市で発見された(ルーヴル美術館に展示されている)4世紀の彫像表現は、後期古代におけるモティーフの継続的な成長力を証明している。 アペレスの絵画はローマまで運ばれたが、プリニウスの時代にはひどく損傷した状態だった。彼はアペレスの最上の絵画を挙げながら、このように記述している。「アウグストゥス帝によって彼の父カエサルの神殿に捧げられた海から現れるウェヌスは、アナデュオメネと呼ばれ、他の作品のようにギリシア語の詩で賞賛された。それは時によって征服されたが、名声においてかすむことはなかった」。〔Pliny, ''Historia Naturalis'' xxxv.91 ''Venerem exeuntem e mari divus Agustus dicavit in delubro patris Caesaris, quae anadyomene vocatur, versibus Graecis tantopere dum laudatur, aevis victa, sed inlustrata.''〕
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウェヌス・アナデュオメネ」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|