|
ウェールズ大学(英語:University of Wales)は、イギリス・カーディフに本部を置く、複数の大学や高等教育機関の集合体(連合大学)。ウェールズを中心にイギリス内外の130校以上の大学や高等教育機関で学位を授与している。 2011年10月、ウェールズ大学は、ウェールズ大学トリニティ・セント・ディビッド〔ウェールズ大学 ランピーター校(1971年にウェールズ大学に加入)とトリニティカレッジ(カーマーゼン)が2010年に合併して設立〕及びスウォンジーメトロポリタン大学と合併することを決定した。合併後の新大学はウェールズ大学の勅許(1893年)ではなく、トリニティ・セント・ディビッド(旧ウェールズ大学 ランピーター校)の勅許(1828年)〔元は、ランピーター校の前身のセント・デイヴィッズ大学の勅許〕の下で運営されることになった。合併によりウェールズ大学の勅許(1893年)は廃止されたが、既に入学している学生に対しては、ウェールズ大学の学位が授与される。 ウェールズ大学トリニティ・セント・ディビッドとスウォンジーメトロポリタンの両大学は、2012年10月1日に正式に合併したが、ウェールズ大学が海外の提携教育機関に対して行ってきた認証(Validation)業務の履行上の問題もあり、合併プロセスの終了にはなお時間を要する模様である。 また、ウェールズ地域外(海外を含む)で行われていた認証(Validation)業務については、新たな教育戦略を開発中とのことである。 == 概要 == 1893年にイギリス女王ヴィクトリアの勅許により学位授与権限を与えられた学位授与機関。ウェールズ内にある9つの大学を中心に、世界27カ国、130校以上の高等教育機関を認証している。認証している高等教育機関の学生数は約8万人で、年間約1万5000の学士号と約4000の修士号・博士号を授与している。イギリスではロンドン大学に次ぐ2番目の規模の学位授与機関である。 ウェールズ大学は、1893年に現在のアベリストウィス大学、バンガー大学、カーディフ大学を含む連合大学として設立され、1992年にグラモーガン大学が独自の学位授与権を得るまでは、ウェールズ地域内で事実上唯一の学位授与機関であった。 その後、2005年にカーディフ大学が独立、2007年にはアベリストウィス大学、 バンガー大学、 スウォンジー大学などの所属大学が相次いで独立し、独自学位の授与を開始したことなどにより、連合大学としてのウェールズ大学の存在意義は徐々に薄れていった。そうした中、同大学の活動の中心はウェールズ地域外(及び海外)の学位授与権を持たない民間教育機関に対する認証(Validation)業務の拡大へと移行していった。 しかしながら、認証(Validation)業務の拡大に伴い、制度面の欠点が露呈することになり、2011年6月には英国高等教育質保証機構(QAA)から、海外の教育機関との提携関係の見直しを勧告されていた。 さらに、2011年10月になると、英国内の民間教育機関がウェールズ大学の認証(Validation)制度による学位授与を悪用し、英国内で就労するためのビザの不正取得に関与していた事実が発覚し、事態は深刻化した。 == 構成(旧所属大学を含む)〔Institutions Search(2012年9月現在:University of Wales公式サイトより) 〕== 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウェールズ大学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|