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thumb ウェットティッシュ(ウェットワイプ、)は、難水溶性のティッシュペーパー(不織布)にアルコールないし次亜塩素酸ナトリウムなどの水溶液を含ませたもの。主に衛生用の日用品で、人体や器物の表面をぬぐうことで汚れを取り除くものだが、場合によっては雑菌を殺菌する効果が期待されて利用される。 == 特徴 == ウェットティッシュは、ティッシュペーパーの簡便さと、濡れおしぼりの清涼感を併せ持つもので、日本では上水道など衛生的な水のない戸外で手洗いや洗顔の代用として拭ったり乳幼児のおむつを交換する際に体を清潔にするために利用されたりなど主に体に対して使用するものと、便器の便座を除菌したり拭き掃除に使うなど人体以外に対して使うものとが見られる。ただし後者は、本来はウェットティッシュの範疇には含まれない(後述)。 いわゆるティッシュペーパーは、紙を合成樹脂で加工して難水溶性を持たせてあるが、特にウェットティッシュでは合成繊維をシート状にした厚手で柔らかい風合いの不織布が用いられ、また含ませてある液体が乾かないようプラスチック製の容器かプラスチックフィルムのバッグなどの密閉パッケージに収められている。 日本衛生材料工業連合会の定義〔日本衛生材料工業連合会・ウェットティッシュのページ 〕によればレーヨンやポリエステルの不織布に同連合会の自主基準で定めるところの成分液を含ませたものとされ、手や皮膚を清潔にするものとされる。このため、前出の掃除用の製品(一種の使い捨てとなる雑巾)はその定義から外れる。含ませてある成分液は水を基材として防腐剤(いわゆる殺菌成分)や皮膚を保護する湿潤・保湿剤、更にぬぐった際に皮脂と汚れを取り除く洗浄剤が含まれる。このほか製品によっては清涼感を得るためのメントールなど清涼剤を用いたり、洗浄剤に工夫があったりといった独自色が見られ、洗顔料のように化粧を落とすなど目的別に工夫の見られる製品も存在する。 なお殺菌に特化した製品も見られるが、本来ウェットティッシュそのものには殺菌と呼べるほどの力は無く、もっぱら製品として腐敗することを防ぐ程度の濃度でしかないというのが日本衛生材料工業連合会の説明中に見られる。アルコールを含む製品ではぬぐった際にアルコールの蒸発に伴う清涼感があるが、アルコール分は皮脂を取り除く洗浄剤であり、注射に際して注射針を刺す前に殺菌目的で用いられる衛生材料のアルコール綿のような純度の高いエタノールが使われているわけではない。専ら化粧品に準じて皮膚に触れていてもトラブルを起こさないような成分に限定されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウェットティッシュ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Wet wipe 」があります。 スポンサード リンク
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