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ジェイムズ・ウォレス・ギヴンス・ジュニア(James Wallace Givens, Jr.、1910年12月14日 - 1993年3月5日)はアメリカの数学者。コンピュータ科学の分野で先駆的な業績を残した。よく知られた用語であるギヴンス回転は、彼の名にちなんでいる。 ギヴンスは、ヴァージニア州シャーロッツヴィル近郊のアルバリーン村(Alberene)で生まれた。両親は教師であった。1928年、17歳でリンチバーグ大学(Lynchburg College)から学士号を得た。ケンタッキー大学で一年間過ごした後、ヴァージニア大学でベン・ザイオン・リンフィールド(Ben Zion Linfield)の指導の下、修士となった(1931年)。博士号の取得は1936年、プリンストン大学からで、指導教官はオズワルド・ヴェブレンであった(学位論文のタイトルは"Tensor Coordinates of Linear Spaces"であった)。 ドクター時代はプリンストン高等研究所でヴェブレンの助手をつとめ、その後はテネシー州ノックスヴィルのテネシー大学で教授となった。彼はウェイン州立大学(Wayne State University)やノースウェスタン大学でも教鞭を執った。ニューヨーク大学のクーラント研究所では初期のメンバーとしてUNIVAC Iに関わった。オークリッジ国立研究所ではORACLEに関わった。これらは共に黎明期の真空管式コンピュータである。 1963年、シカゴ近郊のアルゴンヌ国立研究所で首席科学者となり、1964年から80年の間は応用数学部局の主任として働いた。1968年から70年にかけてはSIAM(アメリカ応用数理学会)の第14代会長を務めた。1979年、ノースウェスタン大学を名誉教授として退官。 ==参考資料== * Givens, Wallace. "Numerical computation of the characteristic values of a real symmetric matrix". Oak Ridge Report Number ORNL 1574 (physics) (1954). * Givens, Wallace. "Computation of plane unitary rotations transforming a general matrix to triangular form". J. SIAM 6(1) (1958), pp. 26–50. * Yood, Charles Nelson. "ARGONNE NATIONAL LABORATORY AND THE EMERGENCE OF COMPUTER AND COMPUTATIONAL SCIENCE, 1946-1992 ", Ph.D Thesis, Penn State University, 2005. 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウォレス・ギヴンス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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