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ウォーカー・アート・センター (Walker Art Center) は、アメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリス市にある美術館。近現代美術専門の美術館であり、また演劇・ダンス・音楽の公演や映画上映も行う総合的なアートセンターである。 ==歴史== 1879年、製材業で名をなしミネアポリスの公立図書館も寄付した名士トーマス・バーロウ・ウォーカー(Thomas Barlow Walker)により自邸の一部を使用し「ウォーカー・ギャラリー」が創立された。これは、近代ヨーロッパ絵画や中国陶磁など自身の美術コレクションを無料で市民に公開することで、共同体や芸術家に富を還元するための場所であった。美術館は1927年に現在地に移転した。 1938年、大恐慌の影響により美術館も苦境に陥り、ウォーカー家の個人経営から新設されたミネソタ・アーツ・カウンシル(Minnesota Arts Council)の経営に移り、アッパー・ミッドウェスト(中西部北部)初の公立美術館となった。アーツ・カウンシルは、当時失業芸術家を支援していた公共事業促進局(WPA)に、ウォーカー・ギャラリーを「市民への教育機能を持った公立のアートセンター」へと再編する提案を行い、WPAの支援によりウォーカー・アート・センターが成立した。 1940年代に入り、ギルバート・ウォーカー夫人の寄付により同時代の重要な作家であるパブロ・ピカソ、ヘンリー・ムーア、アルベルト・ジャコメッティらの作品を購入したことから現代美術へ焦点を当てた収蔵・展示を行うようになった。1960年代以降、意欲的な内容の展覧会を多く企画するようになり、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタイン、オノ・ヨーコ、ナムジュン・パイク、マシュー・バーニーなどの作品の収蔵を続け、アメリカや世界の美術界の最前線をリードする美術館のひとつとして評価されている。 創立当時や再編当時の精神に基づき、展覧会やコレクションをもとに、多様な住民を対象にした美術講座や教育プログラムなどを開催しており、芸術を通して共同体・文化・個人のあり方を問いその形成に寄与することを目的に掲げている。年間の来客数は全米でもトップクラスである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウォーカー・アート・センター」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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