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ウォームギヤ : ウィキペディア日本語版
ウォームギヤ

ウォームギヤ()は、ねじ歯車(ウォーム)とそれに合うはす歯歯車(ウォームホイール)を組み合わせた機構である。
== 概要 ==

斜歯歯車の歯数を1あるいは数枚に減らすと、ねじ状の歯車になる。これをウォームと呼ぶ。これにかみ合う斜歯歯車をウォームホイール、これらを組み合わせ、ウォームが回転することでウォームホイールの歯を送って回転させる機構をウォームギアと呼ぶ。一般的には歯車の回転数の比は1/10程度までだが、ウォームギアでは1/10〜1/100程度がよく用いられる〔稲田, 川喜田, 本荘, "改定新版 機械設計法", 機械工学基礎講座 14, 朝倉書店 (1983), ISBN 978-4-254-23545-6〕。他の歯車機構に比べてバックラッシを小さくできるのも特徴である。ウォームの直径はウォームホイールに比べると一般に小さく歯の接触面積が狭いため、大きな動力の伝達には向かない。これに対してウォームに切られている溝の進み角を小さくする、ウォームを円筒ではなく鼓形にすることでウォームホイールとの接触距離を増やすといったことが行われる。また平歯車などと比較すると歯面の滑りが非常に大きいため、ウォームの角速度が速いと焼き付きを起こしやすいという欠点がある。これにはウォームを硬い材質(鋼鉄など)、ウォームホイールを柔らかい材質(砲金など)で作り摩擦係数を下げるといった工夫がとられる〔機械の基礎知識 歯車(ギヤ)の話(2)歯車の種類 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウォームギヤ」の詳細全文を読む



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