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ウオノエ科(Cymothoidae)は、等脚目に属する魚の寄生虫の科の一つ。漢字で書くと「魚の餌」である。 アジ・タイ・サヨリなどの魚の口内やえら、体表面にへばりつき、体液をすう。 ウオノエ類の寄生は、魚類に、貧血・栄養障害・発育阻害などを引き起こすため、本科による漁業対象魚種の被害が世界各地で報告されている。 ウオノエ類は寄生生活に適応した特殊な形態と生活サイクル(性転換など)を備えているため、進化生物学などの分野では研究対象として注目されている〔山内健生・大塚 攻・仲達宣人 (2004) 瀬戸内海のウオノエ科魚類寄生虫 . 広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター報告, 1: 1-10.〕。 宿主の魚が死ぬと離れるため、釣った魚をいれておいたクーラーボックスの水の中で泳いでいるのを見つけることもある。 スーパーマーケットに売っている魚でも、まれに口からウオノエが覗いている場合もある。誤って食しても人に寄生することもない。 種類や宿主などについては不明な点が多い〔ウオノエの寄生について〜広島大学デジタル博物館 〕〔〕〔〕。 == 下位分類 == 代表的な属としては、ウオノギンカ属 ''Anilocra'' ・ヒゲブトウオノエ属 ''Ceratothoa'' ・ウオノエ属 ''Cymothoa'' ・エラヌシ属 ''Mothocya''〔山内健生・久志本鉄平・長谷川修平・大池辰也 (2008) スナメリ(クジラ目:ネズミイルカ科)の胃内容物から発見されたウオノエ科魚類寄生虫(甲殻綱:等脚目) . 人と自然, 19: 143-146.〕・ウオノコバン属 ''Nerocila''などがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウオノエ科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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