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ウチワエビモドキ
ウチワエビモドキ(団扇海老擬 ''Thenus orientalis'')はセミエビ科に分類されるエビの一種。インド太平洋の熱帯域に分布し〔〔、混獲されたものが食用に供される〔Holthius (1991)〕。 ==特徴== 成体の体長は15cmほど。背中の正中線がわずかに隆起するものの、体は上から押しつぶされたように平たい。体の幅は前方ほど広く、後ろに行くほど狭くなる。他のセミエビ科のエビ類は複眼が背中側にあるが、ウチワエビモドキの複眼は甲の外縁につくので区別がつく。 背面は全て顆粒状突起に覆われ、甲のくぼみ部分には短毛も密生する。頭胸甲の正中線上に3つの突起、第2触角の縁には鋸状の歯があるが、頭胸甲の縁は複眼の後ろに小さな棘が2つあるのみで、ウチワエビやゾウリエビほど棘だらけではない。 インド太平洋に広く分布し、日本の南西諸島からフィリピン・ベトナム・インドネシア・タイランド湾・紅海南部で確認されている。水深8-100mの砂泥底に生息するが、一般には10-50mで見られる。オーストラリア東岸の個体群は、現在では別種の と とされている〔。和名はウチワエビと同様に砂泥底に生息し、姿も似ることに由来するが、ウチワエビより熱帯性が強い。沖縄ではスナワラグチャと呼ぶ〔。英語での地方名の一つ "Moreton Bay bug"〔〔Chan (2010) WoRMS〕 は、オーストラリア・クイーンズランド州のモートン湾に由来する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウチワエビモドキ」の詳細全文を読む
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