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ウプシロン中間子(-ちゅうかんし、Υ中間子)とは、ボトムクォーク()と反ボトムクォーク()からなる中間子であるボトモニウム()の1系列である。 なお、ラテン文字のYとの混同を避けるために、それと解るフォントや表記(「 ϒ 」など)を使用する。 == 概要 == ボトモニウムは多く知られているが、このうち電子-陽電子衝突実験で生成されるものをウプシロン中間子と呼ぶ。 すなわち、 # それぞれ1/2のスピンを持つボトムクォークとその反粒子がスピン1の状態(スピン3重項をなす)で結合したもの # ボトムクォークとその反粒子が軌道角運動量が0の状態、すなわちS状態で結合したもの である。 主量子数をnとして、Υ(nS)と表記されるほか、MeV単位の質量概数でたとえばΥ(10860)のように記す。その中で最も質量の小さいΥ(1S)を狭義のウプシロン中間子と呼ぶ場合もある。 クォーク構成から明らかなように、ウプシロン中間子は電荷やフレーバーを持たない。また、アイソスピンも0である。 なお、QCDによればスピンが0の状態はウプシロン中間子より質量が、0.1~1%程度軽くなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウプシロン中間子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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