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ウラジロエノキ
ウラジロエノキ ''Trema orientalis'' (L.) Blume は、アサ科(ニレ科)の樹木。エノキにはさほど似ていない。成長が早く、アジアの熱帯域におけるパイオニア植物の一つ。 == 特徴 == 常緑高木、時に小高木で〔以下、主として佐竹他(1999),p.82〕。日本では小木だが熱帯では大木になる〔北村、村田(1979),p.255〕〔ちなみに初島(1975)では中高木としている〕。樹皮は灰白色で滑らか。よく分枝し、、枝は横に伸びる傾向が強い。若枝は灰白色の短毛を密生するが、後になくなる。皮目は横に長く出る。葉は二列互生し、細長い枝に密生して付くために対生、あるいは羽状複葉にも見える〔寺林(1997),p.168〕。 葉は長さ8-10mmの葉柄があり、葉身は長さ5-12cm、幅2-6cm、卵状長楕円形で先端は長く尾状に伸びて尖り、基部は浅い心形にくぼみ、左右は不対称。葉質は厚手で、表面には短い毛が多くてざらつき、縁には細かな鋸歯がある。葉脈は主脈と基部で分かれる二脈の合わせて3脈がよく目立ち、ほかに側脈は4-5あり、それらは表ではくぼみ、裏では隆起して目立つ。葉裏には伏せた毛が密生して白く見える。托葉は披針形で長さ4mm、すぐに脱落する。 春から夏に葉腋から集散花序を出し、多数の小さな花をつける。花序の長さは1.5-3cm。花は単性または雑居性で、柄はなくて径約3mm。核果は卵球形で径3-4mm、無毛で黒く熟す。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウラジロエノキ」の詳細全文を読む
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