翻訳と辞書
Words near each other
・ ウリベ
・ ウリベ・ベレス
・ ウリポ
・ ウリミバエ
・ ウリムー
・ ウリャノフスク州
・ ウリャンカイ
・ ウリャンハイ
・ ウリヤスタイ
・ ウリヤノフ
ウリヤノフスク
・ ウリヤノフスク・バラタイェフカ空港
・ ウリヤノフスク・バラタエフカ空港
・ ウリヤノフスク・ヴォストーチヌイ空港
・ ウリヤノフスク中央空港
・ ウリヤノフスク州
・ ウリヤノフスク民間航空史博物館
・ ウリヤノフスク級
・ ウリヤノフスク級原子力空母
・ ウリヤノフスク級原子力航空母艦


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ウリヤノフスク : ウィキペディア日本語版
ウリヤノフスク

ウリヤノフスク(ウリヤーノフスク、, Ulyanovsk)は、ロシア連邦都市ウリヤノフスク州の州都。モスクワからは東へ893km離れており、ヴォルガ川クイビシェフ湖)に臨む。人口は605,100人(2004年推計。2002年全ロシア国勢調査では635,947人、1989年ソ連国勢調査では625,155人)。ロシア人が人口の75%を占め、次いでタタール人(12%)やチュヴァシ人(8%)、モルドヴィン人(3%)などが住む。
レーニンの生地として知られる。レーニンは1870年にこの地で生まれ17歳まで暮らした。旧称はシンビルスク(, Simbirsk)といったが、レーニンの姓ウリヤノフにちなんで現在の名称に改められている。
== 歴史 ==

1648年にロシアの有力なボヤーレ(大貴族)のボグダン・ヒトロヴォ(Bogdan Khitrovo)がシンビルスク要塞を建設したのが町の始まりである。このクレムリ(要塞)はヴォルガ川西岸の丘の上の戦略的に重要な地点に構築されていた。シンビルスクという地名の語源は不明だが、この地にジョチ・ウルスが建てていたシンバルという要塞が語源との説もある。シンビルスク要塞はロシアの東の国境を遊牧民族から守り、この地をロシア帝国の領土として確立する役目を果たしてきた。
シンビルスクは1668年ステンカ・ラージンの乱で戦場となり、1ヶ月にわたって2万人の反乱軍に包囲された。プガチョフの乱ではエメリヤン・プガチョフが逮捕後に収監された場所でもある。この反乱を題材にしたプーシキンの「大尉の娘」では主人公・ニコライの実家がある町という設定になっている。木造のクレムリの建物は18世紀の火災で焼失し現存しない。
ロシアの国境が東のシベリア方面に拡大するにつれ、国境の軍事都市としての役割は終わったが、ヴォルガ川の水運に恵まれた地方の拠点都市として成長。カザン県アストラハン県に属していたシンビルスクは1796年に都市として登録されシンビルスク県の中心となる。1864年の夏には大火で甚大な被害を出したが、急速に再建され成長を続けた。市のシンボルとなる新古典主義建築の至聖三者大聖堂1827年から1841年にかけて建設された。シンビルスクの人口は1856年時点では26,000人だったが、1897年には43,000人に増加していた。1898年には鉄道が開通し、1913年には発電所が稼働し、1916年にはヴォルガ川との対岸を結ぶ鉄道橋が開通し対岸にも市街が広がった。
ロシア革命の時期の重要な政治家であった臨時政府首相アレクサンドル・ケレンスキーと、彼を打倒したボリシェヴィキの指導者ウラジーミル・レーニンはともにシンビルスク出身であった。1924年、レーニンが没するとソ連政府は彼にちなんでシンビルスクをウリヤノフスクと改名した。
1957年、ウリヤノフスクから200Kmヴォルガ川を下ったところにクイビシェフ水力発電所とクイビシェフ・ダムが完成し、ウリヤノフスクの下流と上流ではダム湖が広がり川幅が場所によっては35kmにも達するところも現れた。ウリヤノフスクの人口密集地はダム湖の湖面よりも低い部分もあり、堤防によって守られている。ソビエト連邦の時期にはソ連各地からレーニンの聖地であるウリヤノフスクに多くの観光客が学習のため訪れていた。
1920年代以降、教会など古来の建造物はほとんどが破壊され、通りにはルクセンブルクリープクネヒトなどの革命家の名前が付けられた。さらに墓地も破壊され、レーニンの父イリヤ・ウリヤーノフの墓だけが十字架を外した状態で残された。このため、19世紀当時の建物はレーニンの生家やイワン・ゴンチャロフの生家などなどごくわずかしか現存していない。撤去されていた至聖三者大聖堂の再建計画は頓挫している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ウリヤノフスク」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.