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エアバスベルーガ : ウィキペディア日本語版
エアバス ベルーガ

エアバス ベルーガ()は企業連合エアバス・インダストリー(後にエアバス)が開発・製造した貨物機である。大きな航空機部品を輸送する目的でエアバスA300-600Rをベースに開発され、A300-600ST (Super Transporter)という型式名が付けられている。巨大な貨物室を備えることからシロイルカに似た独特な外見を持っており、それにちなんでシロイルカの別名である「ベルーガ」の愛称がつけられた〔。ベルーガは、低翼配置の主翼下に2基のターボファンエンジンを備える。尾翼は通常式だが左右の水平尾翼端に垂直安定板が追加されている。降着装置は前輪式である。
ベルーガの開発・生産プロジェクトはエアバスの関連企業のSATIC (Super Airbus Transport International) 社によって行われ、1994年9月13日に1号機が初飛行した。ベルーガは計5機が生産され、エアバス関連企業のエアバス・トランスポート・インターナショナル社によって運航されている。ベルーガは欧州各地で分担して生産されたエアバス機のパーツを最終組み立て地へ輸送する任務についており、飛行機を作るための飛行機とも言われる〔。また、エアバス以外の顧客向けにチャーター輸送業務に用いられることもある。
== 沿革 ==

=== 開発の背景 ===

エアバス・インダストリーは、欧州の航空機メーカーのコンソーシアム(企業連合)として設立され、参加各国で分担してパーツやコンポーネントを生産する国際分業体制を採用した。この分業体制は、エアバスの参加各国で一定の作業量を確保できるようにするためであり、欧州各地ので生産されるパーツを最終組み立て工場へ輸送するため、エアバスは大型貨物運搬用の輸送機としてボーイング377ストラトクルーザーを改修した「スーパーグッピー」を購入し、使用してきた〔。スーパーグッピーは1971年から使用されたが機体の旧式化が進んだことと、エアバスの事業が急成長したことにより、新しい輸送機が求められるようになった〔〔。そこで、エアバスは自社の旅客機A300-600Rをベースにした新しい貨物機を開発することとし、1991年8月にA300-600ST (Super Transporter) の開発計画を正式に開始した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エアバス ベルーガ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Airbus Beluga 」があります。



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