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エアリーディスク : ウィキペディア日本語版
エアリーディスク

エアリーディスク()は、光学現象である。光には波の性質があるので、円形開口を通過した回折して開口部から遠く離れた観察平面上に同心円状の明暗のパターンをつくる(光の干渉を参照)。
均一光源から出て円形開口を通過した光は観察面上に回折パターンを生じるが、この中心には「エアリーディスク」とよばれる明るい領域があり、その周りを「エアリーパターン」と呼ばれる複数の同心円環がとりまく。ディスクと各円環は暗い同心円環に隔てられる。いずれもジョージ・ビドル・エアリーにちなんで名づけられた。このディスクの直径は光源が出す光の波長と円形開口の大きさによって異なる。
カメラ望遠鏡ではこれは重要な意味をもつ。有限の直径を持つレンズを通過した光線の焦点像は厳密には点にならず、回折によってエアリーディスクの大きさの円盤になる。無収差レンズを使った場合でも、このレンズがつくる焦点像の分解能には限界があり、回折による限界により光学系の分解能はきまるといってよい。
エアリーディスクは物理学光学天文学では重要な概念である。
== エアリーディスクの大きさ ==
円形開口から離れた遠視野(ファーフィールド)にできる最小の暗環と光軸との隔たりを円形開口平面と光軸が交わる点から計測した角度は次の式で与えられる。
: \sin \theta = 1.22 \frac
ここで λ は光の波長、 ''d'' は円形開口の直径である。光学系に個別部品としての開口を導入せずとも、実際のレンズ等は必然的に有限の直径を持つため、理論的な「光を屈折させる装置」としてのレンズと開口との組み合わせ、等になっていることに注意。
さて、レイリーの判断基準による2つの像の分解の限界は、ある焦点像のエアリーディスクの中心ともうひとつの焦点像のエアリーディスクの第1暗環(エアリーディスクを取り巻く暗い同心環)が重なった状態である。回折限界系による角分解能は同じ式で与えられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エアリーディスク」の詳細全文を読む



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