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異種中間子 (exotic meson) は、通常のクォークモデルでの中間子には不可能な量子数を持つ中間子である。非クォークモデル中間子には以下のものがある。 #グルーボールまたはグルーオニウム (gluonium) : 価クォーク (valence quark) を持たない。 #テトラクォーク : 二つの価クォーク - 反クォーク対を持つ。 #ハイブリッドメソン : 一つの価クォーク - 反クォーク対および1つ以上のグルーオンを含む。 これらのすべては、ハドロンでありバリオン数が0であるので、中間子として分類される。 == 概要 == 異種中間子の中でグルーボールは、アイソスピン、ストレンジネス、チャーム、ボトムネスおよびトップネスが0であるフレーバー一重項でなければならない。全ての粒子状態と同じく、異種中間子はポアンカレ対称性の表現を持つ量子数''JPC''(''J''は角運動量、''P''は固有パリティ、および''C''は荷電共役パリティ)および質量によって特定される。また中間子のアイソスピン''I''も特定される。 典型的にすべてのクォークモデル中間子は、SU(3)フレーバー九重項、すなわち十重項とフレーバー一重項として現れる。グルーボールは九重項以外の余剰(''超対称性'')粒子として現れる。これは一見して単純な計算であるが、グルーボール、テトラクォークまたはハイブリッドのような状態の割り当ては未だ不確実なままである。様々な状態の一つがこれらの非クォークモデル中間子の一つであると考えたときでさえ、混合の程度および状態の正確な割り当ては不確実で困難である。各状態に量子数を割り当て他の実験でそれらを照合するためには、かなりの労力を要する。こういった理由から、クォークモデル以外の全ての割り当ては現在のところ暫定的である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「異種中間子」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Exotic meson 」があります。 スポンサード リンク
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