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エクイティプレミアムパズル()とは、実際に観測される株式のリスクプレミアムが経済学で標準的に用いられているモデルでは説明できないほど大きいという問題である。とエドワード・プレスコットにより1985年に発表された。エクイティプレミアムパズルは、2015年現在、いまだに統一的な説明が得られていないマクロ経済学と金融経済学における重要な未解決問題の一つである。 == 概要 == 株式のリスクプレミアムとは株式の期待収益率から国債等の安全資産の金利を引いたものである。1889年から1978年にかけての米国株式のリスクプレミアムの平均は6.18%であるが、この値を経済学で標準的な時間について加法分離的な相対的リスク回避度一定(CRRA)型効用関数を用いたモデルで説明しようとすると、著しく高い相対的リスク回避度〔消費者がリスクを嫌う度合いを表す一つの指標。〕を想定せねばならず、矛盾が生じる。この矛盾を指してエクイティプレミアムパズルと呼ぶ。 エクイティプレミアムパズルは米国のみならず、世界各国で見られる現象であることが知られている。また、エクイティプレミアムパズルを起こすような効用関数は * などの初等的な経済成長モデル * マートンのポートフォリオ問題 * ルーカス型資産価格モデル(消費CAPM) * リアルビジネスサイクル理論 * コックス・インガーソル・ロス・モデル * ゲーリー・ベッカーとロバート・バローの出生行動モデル * ニューケインジアン型モデル(、) など多数の経済学におけるモデルで採用されていることから非常に重要な問題である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エクイティプレミアムパズル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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