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エコー2型原子力潜水艦 : ウィキペディア日本語版 | エコー2型原子力潜水艦[えこー2がたげんしりょくせんすいかん]
エコーII型原子力潜水艦()は、ソビエト連邦海軍・ロシア海軍が運用していた巡航ミサイル潜水艦の艦級に対して付与されたNATOコードネーム。ソ連海軍での正式名は675型潜水艦()であった。 対地巡航ミサイルを主兵装とする659型(エコーI型)をもとに、対艦巡航ミサイルを装備するよう改設計したものであり、ソ連海軍の巡航ミサイル原潜(SSGN)としては初めて対水上攻撃を主任務としていた。静粛性に欠け、またミサイルも浮上して発射せざるを得ないなど性能には制約が多かったが、貴重な対水上打撃力として29隻が建造された。 == 来歴 == 本型は、先行する659型(エコーI型)をもとに、その主兵装をP-6(SS-N-3A/B「シャドック」)対艦ミサイルに転換したものである。659型は、627型(ノヴェンバー型)攻撃型原子力潜水艦をもとにP-5対地巡航ミサイルを搭載するよう改設計したものであり、1960年代初頭には弾道ミサイル搭載潜水艦(SSBN)を補完する対地火力として、ソヴィエト連邦の核戦略の一翼を担っていた。しかしその後、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の配備進展に伴って、対地巡航ミサイルの価値は相対的に低下する一方、仮想敵となるアメリカ海軍空母機動部隊においては、E-2A早期警戒機およびF-4艦上戦闘機の配備によって制圧範囲が拡大しており、従来の魚雷を主兵装とする在来型潜水艦よりも強力な対艦攻撃戦力が求められていた。このことから、1956年、以前P-5を開発した第52設計局は、これをもとにした対艦ミサイルの開発に着手した。そして同年8月、以前659型を設計したルービン設計局(OKB-18)は、これを主兵装とした対艦任務の巡航ミサイル原潜の設計を開始した。これによって開発されたのが本型である〔。
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