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アザーン(اذان adhān)は、イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛けのこと。ユダヤ教のラッパ、キリスト教の鐘と同じような役割をしているが、肉声で行われることに特徴がある。「神は偉大なり」という意の句「アッラーフ・アクバル」の四度の繰り返しから始まる。 イスラム教国旅行記ではしばしばアザーンを指して「一日5回モスクから流れるコーランの朗誦」といった記述が見られるが、アザーンは礼拝への呼び掛けであって、コーランの朗誦ではない。 イスラム教ではアザーンと一緒に音楽を流すことは禁じられている。そもそも、イスラム教正統派は、教義上、音楽を官能的快楽をもたらすハラームとして容認してはいないからである〔日本大百科全書(ニッポニカ)の解説 (コトバンク)〕〔JTB交流文化賞:イスラム教の礼拝告知、アザーンに包まれる街 シリア・ダマスカス ーウマイアモスクのアザーン朗唱ー (著:宮森 庸輔)〕。聖典の読誦であるキラーアやアザーン等の詩歌は、音楽的な要素を加えられても音楽では無い物として扱われる〔イスラーム初期のアラブ音楽 (著:東京藝術大学名誉教授 柘植元一)〕。 ==歴史== アザーンの習慣と唱えられる内容は、マディーナ(メディナ)時代のムハンマドと教友たちによって定められたとされ、慣行(スンナ)としてイスラム教徒に守られている。 ハディースによれば、教友の一人アブドゥラー・イブン・ザイドが夢に現れた天使にアザーンを教わり、ムハンマドに伝えたという。アザーンにはアラビア語だけで現在に至るまでに6種類の別称があり、アザーンの草創期にはタッジーンともニダーウとも呼ばれていた。 アザーンの唱句は宗派や地域によって変化を遂げつつ、7世紀の半ばに定型化した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アザーン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Adhan 」があります。 スポンサード リンク
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