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エゼチミブ(Ezetimibe、商品名:ゼチーア錠、開発コード:SCH58235)は小腸からのコレステロール吸収を抑制し、血中コレステロール値を低下させる医薬品である。他のコレステロール低下薬に不忍容の場合に単剤で用いられる他、スタチン単剤でのコントロールが悪い場合に併用される。 2014年11月まで、エゼチミブが狭心症、脳梗塞、死亡を減少させるとのエビデンスは得られておらず、スタチン不忍容又はスタチン効果不充分の場合にセカンドラインとして幾つかのガイドラインに記載されているが、アメリカ心臓協会(AHA)や米国心臓病学会(ACC)のガイドラインには記載されていない。 ==効能・効果== エゼチミブは日本では、高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症 への使用が承認されている。 米国では食事療法に加えて下記の場合に使用できる〔。 * 原発性高脂血症で単剤又はスタチン併用での脂質低下を期待する場合 * 混合型脂質異常症でフェノフィブレートと併用して脂質低下を期待する場合 * ホモ接合性家族性高コレステロール血症でスタチンと併用して脂質低下を期待する場合; * ホモ接合体性シトステロール血症で脂質低下を期待する場合 2014年現在、AHA及びACCのガイドラインは脂質異常症の治療薬としてスタチンを推奨している。これらではスタチンへの反応が悪い際のスタチン増量を薦めているが、非スタチン系コレステロール低下薬は薦めていない。欧州心臓病学会(ESC)及び欧州動脈硬化学会(EAS)のガイドライン並びに日本動脈硬化学会(JAS)の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版、英国の国立医療技術評価機構(NICE)のガイドライン、国際動脈硬化学会(IAS)のガイドラインでは、スタチン不忍容の患者又はスタチン単剤でLDL目標値を達成出来ない患者に対するセカンドラインの1つとしてエゼチミブが挙げられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エゼチミブ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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