|
エックヴェルスハイム脱線事故(エックヴェルスハイムだっせんじこ)とは、2015年11月14日に、フランス・ストラスブール近郊の付近において発生した鉄道事故である。 営業開始を控え試験走行中のTGV新型車両が、事故現場付近の急カーブにさしかかったところ脱線し転覆、編成の全部が逸脱横転して大破し、最後尾の動力車は小運河(:en:Marne–Rhine Canal)に転落し覆没するなどの大事故となった。 現地警察及びフランス国鉄は速度超過が原因の可能性を示唆しているが、詳細な原因は未確定である〔http://toyokeizai.net/articles/-/92876 - 東洋経済ONLINE〕。 本事故はTGVの事故としては初の惨事となり、1981年のTGV営業開始以降の脱線事故としては3回目となる。 == 経緯 == 2015年11月14日、テスト走行のために調整されたTGV列車が、ストラスブール近くのエックヴェルスハイム・コミューンの域内を走行中に脱線〔〔.〕〔.〕、時刻は15時頃。 テスト走行していたのはTGVデュプレクスDasye編成744号〔.〕。テスト区間は、パリとストラスブールを結ぶ高速路線であるヨーロッパ東LGV線、第2区間であり、まだ開業していない区間であった。事故現場は404.2 PK(PKについてはPoint_kilométriqueを参照。)の箇所、マルヌ=ライン川運河に架かる鉄橋があるところで、カーブになっていた。ちょうどそこは旧線とフェンデンハイム (Vendenheim) 駅がつながるところであって、列車はそこへ向かっていた〔Infographie de la SNCF (JPEG) consultée le 〕。車掌によると、列車は時速176kmで走行していた。この速度は当該区間の運行地図により割り当てられたものであるという〔Le train ne roulait qu'à 176 km/h, pas de mineurs tués .〕。走行体の先頭が脱線し、高架橋の欄干にぶつかったのち、出火した〔〔.〕。列車の残りの部分は土手を猛スピードで落ちて、運河を超えた。そして、(連結が外れて)車両ごとにバラバラになりながら、2条に分かれる線路の間に落ちた。また、最後尾の車両は運河に落ちた〔〔.〕〔.〕。列車にはフランス国鉄(SNCF)の技術者と4人の子どもを含む、53人が乗車していた〔Accident de TGV : des enfants étaient bien à bord . - リベラシオン〕〔。 LGV Est-fr with legend.svg|東LGVの第2区間の地図 Embranchement Eckwersheim.jpg |列車は西から右に曲がりながら走行し、高架橋の前のカーブの箇所で脱線した。 エコロジー・持続可能開発・エネルギー大臣セゴレーヌ・ロワイヤルと、交通・海運・漁業担当次官は、数時間後に現場に向かった〔。同様にフランス国鉄総裁と、その傘下企業の社長も駆け付けた〔.〕。 17時45分の少し前に緊急事態を意味する「」が宣言された。救急隊と、Bas-Rhin (SDIS67)に属する消防署の救助隊と、ジャンダルムリ100人が出動した〔.〕。また、赤十字や、プロテクシオン・シヴィルというヴォランティア団体からも100人あまりが救助に駆けつけた〔.〕。軽傷で済んだ者やたまたま現場に居合わせて精神的に動揺している者などは、エックヴェルスハイムの学校に収容されて、赤十字とプロテクシオン・シヴィルに介抱された〔。また、事故現場のすぐ近くに重傷者を運び込むための司令部が設置された〔。 Accident Eckwersheim 4.JPG|エックヴェルスハイムTGV脱線事故現場遠景。2015年11月15日。 Accident d'Eckwersheim.jpg|エックヴェルスハイムTGV脱線事故現場近景。2015年11月15日。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エックヴェルスハイム脱線事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|