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エッジワースカイパーベルト : ウィキペディア日本語版
エッジワース・カイパーベルト

エッジワース・カイパーベルトEdgeworth-Kuiper BeltEKB)、または単にカイパーベルトKuiper Belt)、エッジワースベルトEdgeworth Belt)は、太陽系海王星軌道(太陽から約30 AU)より外側の黄道面付近にある、天体が密集した、穴の空いた円盤状の領域である。外側の境界はあいまいだが、連続的にオールトの雲につながっていると考えられる。
便宜上、狭義では48 - 50 AUまで、広義では数百 AUまでと定義される。48 - 50 AUより外側を散乱円盤という。太陽系外縁天体のうち、エッジワース・カイパーベルトに位置する物をエッジワース・カイパーベルト天体 (Edgeworth-Kuiper belt Object, EKBO) ともいい、短周期彗星と、おそらくはオールトの雲の起源だと考えられている。
== 範囲と区分 ==

エッジワース・カイパーベルトは、正確には、単なる太陽との距離ではなく、軌道要素の軌道長半径近日点距離で定義される。
エッジワース・カイパーベルトは、古典的エッジワース・カイパーベルトと散乱円盤 (Scattered Disk) に分けられる。加えて参考として、E-SD (Extended Scattered Disk) についても述べる。なお、内側の境界である海王星軌道を別として、以下の区分は大まかなものであり、違う数値がとられることもある。
;古典的エッジワース・カイパーベルト(狭義のエッジワース・カイパーベルト)
:軌道長半径が海王星(約30 AU)より大きく、公転周期が海王星の約2倍となる大きさ(約48 - 50 AU)以下。海王星の重力の影響を強く受ける。この部分だけをエッジワース・カイパーベルトと呼ぶことがある。
:;共鳴エッジワース・カイパーベルト
::古典的エッジワース・カイパーベルトの中でも、特に公転周期が海王星と整数比の関係になる領域。
;散乱円盤(散乱エッジワース・カイパーベルト)
:軌道長半径が約48 - 400 AU、近日点距離が約40 AU以下。近日点では海王星の重力の影響を受ける。エッジワース・カイパーベルトには含めないことがある。
;Extended-Scattered Disk(参考)
:軌道長半径が約48 - 500 AU、近日点距離が約40 - 80 AU。海王星の重力の影響をほとんど受けない。通常、エッジワース・カイパーベルトには含めない。
定義上、黄道面からの距離は問題にしないが、大半の天体の軌道傾斜角は10°以下で、30°を超えるものはほとんどない。エッジワース・カイパーベルトは、(中央に穴の空いた)平らなディスク型だといえる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エッジワース・カイパーベルト」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kuiper belt 」があります。



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