翻訳と辞書 |
エネルギー分散型X線分析 : ウィキペディア日本語版 | エネルギー分散型X線分析[えねるぎーぶんさんがたえっくすせんぶんせき] エネルギー分散型X線分析 (Energy dispersive X-ray spectrometry) は、広義の意味として、電子線やX線などの一次線を物体に照射した際に発生する特性X線もしくは蛍光X線を半導体検出器などのようなエネルギー分散型検出器にて検出し、そのエネルギーと強度から、物体を構成する元素と濃度を調べる元素分析手法である〔蛍光X線分析法(XRF) 波長分散型とエネルギー分散型の違い 〕。一般的に、電子線を一次線として用いた場合を指すことが多く、X線を一次線として用いる場合をエネルギー分散型蛍光X線分析 (ED-XRF) として呼ぶ。ちなみに、一次線が荷電粒子の場合は、粒子線励起X線分析法 (PIXE: Particle Induced X-ray Emission) と呼ぶ。 この分析法は、広エネルギー範囲を測定することができるため、同時に、多くの元素を分析する際に有効である。元素の検出下限は、高分解能である波長分散型X線分析 (WDS: wavelength dispersive X-ray spectrometry) に比べると悪い〔WDS - 波長分散型X線分析装置 〕。しかしながら、WDSは検出するエネルギー領域が狭いため特定の元素しか分析できないことや、検出器の取り付けなどの制限を受けることがある。高精度かつ全元素を分析を行いたい場合に、EDSとWDSを併用して用いる場合がある。 == 分析概要 ==
=== 分析元素範囲 === 一次線の種類や装置等によって大きく異なる。エネルギー分散型X線検出器では、Be(ベリリウム)~U(ウラン)が検出可能であるが、実質的に分析が可能なのは、B(ホウ素)~U(ウラン)である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エネルギー分散型X線分析」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|