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エマニュエル・サエズ
エマニュエル・サエズ(Emmanuel Saez、1972年11月26日 - )は、スペインで生まれたフランスの経済学者。カリフォルニア大学バークレー校の教授である。トマ・ピケティとの共同研究の成果として、世界各国における貧困層、中間層、富裕層の収入格差の状況を明らかにした。サエズとピケティの研究は、アメリカ合衆国において最上位の所得を得ている人々の所得が、国民総所得に占める比率を過去30年以上にわたって拡大してきた結果、1930年代の大不況以前の状態に匹敵するほどの著しい不平等が生じていることを明らかにした。サエズは、富裕層への課税強化が望ましいと主張し、最高税率を70%ないし90%まで引き上げるよう提案している。サエズは、2009年にジョン・ベイツ・クラーク・メダル (John Bates Clark Medal) を受賞しており、2010年にはに名を連ねた。 == 受賞 ==
=== ジョン・ベイツ・クラーク・メダル === サエズは、「経済学の理論や知見に最も重要な貢献をした40歳以下のアメリカ合衆国の経済学者」に贈られるジョン・ベイツ・クラーク・メダルを2009年に受賞した〔Clark Medal, Vanderbilt University 〕。サエズの研究業績は、主に公共経済学分野におけるものである。2009年のジョン・ベイツ・クラーク・メダルの受賞理由には、次のように記されている〔全文はこちら。http://www.vanderbilt.edu/AEA/PDF_files/Saez_Bio_2009.pdf〕
" work attacks policy questions from both theoretical and empirical perspectives, on the one hand refining the theory in ways that link the characteristics of optimal policy to measurable aspects of the economy and of behavior, while on the other hand undertaking careful and creative empirical studies designed to fill the gaps in measurement identified by the theory. Through a collection of interrelated papers, he has brought the theory of taxation closer to practical policy making, and has helped to lead a resurgence of academic interest in taxation."
「その業績は理論・経験の両面から政策課題に挑戦したものであり、一方で、最適な政策の特徴を経済や行動の計測可能な側面に関連づけながら、理論を精緻化し、他方では、理論的に規定された計測上の空隙を埋めるべく、周到かつ独創的な実証研究を行なっている。一連の論文全体を通して、彼は、実際の政策決定に近い課税の理論を生み出し、税制に対する学術的関心の高まりを主導した。」
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エマニュエル・サエズ」の詳細全文を読む
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