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エラトステネス : ウィキペディア日本語版
エラトステネス

エラトステネス(, Eratosthenes, 紀元前275年 - 紀元前194年)は、ヘレニズム時代エジプトで活躍したギリシャ人の学者であり、アレクサンドリア図書館を含む研究機関であるムセイオンの館長を務めた。業績は文献学地理学を始めヘレニズム時代の学問の多岐に渡るが、特に数学天文学の分野で後世に残る大きな業績を残した。
地球の大きさを初めて測定した人物として、また素数の判定法であるエラトステネスの篩(ふるい)を発明したことで知られる。その業績から「第2のプラトン」とも呼ばれた。また「β」(ベータ)ともあだ名されている。その由来は、「世界で2番目に物事をよく知っている人」という意味であるらしい。ここでは1番の人は「α」(アルファ)と呼ばれることになる〔カール・セーガン「コスモス 上」による。〕。
==生涯==
現在のリビアにあるキュレネに生まれた。 アレクサンドリアで教育を受け、また数年の間アテネでも学んだとされる。エラトステネスは、古代における卓越した科学者のひとりであるアルキメデスの親しい友人であり、アルキメデスの著書『方法』 (''The Method of Mechanical Theorems'') はエラトステネスに宛てて書かれている。 エラトステネス自身も数学および科学において重要な功績をあげている。
紀元前255年ごろには初の天球儀を作成した。 クレオメデスの『天体の回転運動について』によれば、紀元前240年ごろに、シエネ(現在のアスワン)のそばのエレファンティン島 (Elephantine) とアレクサンドリアとでの夏至正午の太陽高度の知識を元に地球の全周を計算している。 この地球の大きさの測定に関してエラトステネス自身の著述は残されていないが、クレオメデスを始め、ストラボンクラウディオス・プトレマイオスなど多くの後世の学者によって言及されている〔Walkup (2005) ''The Basic Problem.''〕。
紀元前236年プトレマイオス3世によってロドスのアポローニオスの後任としてアレクサンドリア図書館の館長に任命され、少なくとも紀元前204年までその地位にあった。 紀元前195年には目が不自由となり、翌年82歳で没した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エラトステネス」の詳細全文を読む



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