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エリザベス・ハンフォード・ドール(Mary Elizabeth Hanford "Liddy" Dole, 1936年7月29日 - )は、アメリカ合衆国の政治家、官僚。レーガン政権で運輸長官(1983年 - 1987年)、ジョージ・H・W・ブッシュ政権で労働長官(1989年 - 1990年)を歴任した。連邦上院議員(ノースカロライナ州選出、2003年 - 2009年)。所属政党は共和党。ボブ・ドール元上院議員(カンザス州選出、共和党)の妻。2000年には共和党大統領予備選挙に出馬した。 == 経歴 == エリザベス・ハンフォードはノースカロライナ州ソールスベリーに生まれた。1958年に地元ノースカロライナ州のデューク大学を卒業し、1960年にはハーバード大学から修士号を取得した。さらにハーバード・ロー・スクールを1965年に卒業し、J.D(法務博士号)を取得した。彼女はハーバード・ロー・スクールに入学した最初の女性の一人、いわば第一世代にあたる。 1966年にワシントンD.C.に移り、政治に従事するようになるが、彼女は当初民主党員であった。まず身体障害者問題に取り組み、1969年にはニクソン大統領の下で、消費者問題に関する大統領の諮問委員会のトップとしてホワイトハウスに入る。彼女はこの際、民主党員から無党派に有権者登録を変更した。その後ニクソン大統領はハンフォードを連邦取引委員会の委員に任命し、7年委員を務めた。1975年彼女は正式に共和党員として登録した。 1975年12月6日にエリザベス・ハンフォードは、カンザス州選出のボブ・ドール上院議員と結婚した。ドール上院議員にとってエリザベスは2番目の妻である。2009年までエリザベスはノースカロライナ州選出の連邦上院議員であったが、これは上院議員経験者の妻が夫とは異なる州から上院議員に選出された2番目の例である(最初の例は、ハワード・ベーカー元共和党上院院内総務の妻のナンシー・カッセバウム・ベーカー上院議員である)。 ロナルド・レーガン大統領は1983年にドールを運輸長官に任命し、1987年まで彼女は同職を務めた。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は彼女を労働長官に指名した。1991年からは民間での活動を積極的に行い、2000年まで米国赤十字の総裁を務めた。 2000年には共和党大統領予備選に出馬し、閣僚も務めた実績と1996年の共和党大統領候補、ボブ・ドール前上院議員の夫人であるという知名度から注目を集めた。当初彼女の支持率は高く、女性として初めて主要政党から大統領候補の指名を受ける可能性が取り沙汰されたが、資金不足のため撤退を余儀なくされた。 2002年にはジェシー・ヘルムズ上院議員の引退に伴い空席となった議席を巡り、上院議員選に立候補した。彼女と民主党候補、クリントン政権で首席補佐官を務めたアースキン・ボウルズとで争われた選挙戦は、この年の中間選挙で争われたものの内最も注目を集めた。彼女はこの選挙戦を制し、2003年から上院議員を務めている。2004年11月にドールはノーム・コールマン上院議員(ミネソタ州選出)を抑えて全国共和党上院委員会委員長に選出されたが、これは28対27の僅差であった。同職は上院議員選挙における選挙戦を指揮する立場にあり、彼女は上院共和党の首脳の一人であるといえる。 1996年にファーストレディの座を巡り争ったことや、同時期に上院議員となったことから、ヒラリー・クリントン上院議員と並び称されることも多い。ヒラリーが民主党の有力候補となった2008年大統領選においても、共和党の正・副大統領候補となる可能性が指摘された。共に有能なやり手と言われるが、正規の公職キャリアではドールのほうがはるかに豊富である。 2008年の上院議員選挙で再選を目指したが、民主党候補のケイ・ヘイガンに敗れ、落選した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エリザベス・ドール」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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