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エリスロポイエチン : ウィキペディア日本語版
エリスロポエチン

エリスロポエチン(; 略称: EPO)とは、赤血球の産生を促進する造血因子の一つ(ホルモンともサイトカインとも)。分子量は約34000、165個のアミノ酸から構成されている。血液中のエリスロポエチンは、貧血赤血球増加症などの鑑別診断に用いられる。また、正当な医療目的以外にドーピングに使用されることが知られている。
== 概要 ==
主に腎臓尿細管間質細胞で生成され、補助的に肝臓でも作られる。多くが腎臓で産生されていることから、慢性腎不全になると、エリスロポエチンが必要なだけ得られなくなるため、腎性貧血に陥る。なお、近年までEPOの産生部位について議論があり、傍糸球体装置近位尿細管血管内皮細胞などが候補に挙がっていたが、遺伝子組み換えマウスの解析から尿細管間質細胞と判明した。
医薬品としては、エポエチンアルファ(商品名エスポー)、エポエチンベータ(商品名エポジン)といった遺伝子組換えによるエリスロポエチン製剤があり、腎性貧血に用いられる。日本では保険適応上、腎性貧血にのみ用いられているが、欧米では各種悪性疾患にともなう貧血などにも用いられている。
他のタンパク質同様に全合成は困難だったが、2012年サミュエル・ダニシェフスキーらがを用い、糖鎖を簡略化した形ではあるが初めて全合成に成功した〔【全合成】At Last: Erythropoietin as a Single Glycoform 、ChemASAP、2012年12月7日2015年3月30日閲覧〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エリスロポエチン」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Erythropoietin 」があります。



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