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エルゴタミン : ウィキペディア日本語版
エルゴタミン

エルゴタミン(ergotamine)は、エルゴペプチンの一種であり、アルカロイドの麦角ファミリーに属する。構造的ならびに生物化学的にエルゴリンと近縁関係にある。いくつかの神経伝達物質と構造的類似性があり、としての生理活性を有する。
エルゴタミンは(時にはカフェインとの組み合わせで)急性偏頭痛の治療薬として使用されている。麦角菌の医学的利用は16世紀に分娩を誘導するために始まったが、用量の不確実さから利用は推奨されなかった。エルゴタミンは分娩後出血を抑えるために使用されている。エルゴタミンは、1918年にSandoz製薬のによって麦角菌から初めて単離され、1921年にGynergenとして販売された〔AJ Giannini, AE Slaby. Drugs of Abuse. Oradell, NJ, Medical Economics Books, 1989.〕。
麻薬及び向精神薬取締法により麻薬向精神薬原料に指定されている〔麻薬及び向精神薬取締法施行規則 昭和二十八年三月三十一日 政令第五十七号 第一条 三 〕。
==作用機序==
エルゴタミンの作用機序は複雑である。セロトニンドーパミンアドレナリンといった神経伝達物質と構造的類似性があり、ゆえにいくつかの受容体に結合できアゴニストとして働く。抗偏頭痛作用は、を介した頭蓋内脳実質外血管の収縮やによる三叉神経の神経伝達の阻害による。エルゴタミンはまた、ドーパミンおよびノルアドレナリン受容体に対する作用を有する。一部の副作用はおよびに対する作用で引き起こされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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