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エルフ()は、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い。北欧神話における彼らは本来、自然と豊かさを司る小神族であった。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている。 J・R・R・トールキンの指輪物語では、賢明で半神的な種族である「エルフ」が活躍した。この作品が成功して以降、トールキン風のエルフは現代のファンタジー作品における定番となった。 ==名称== 英語では、エルフ(elf)の複数形は、elfs, あるいはelvesである。エルフとの関係やエルフの性質をあらわす形容詞に、elven, elvish, elfin, elfishがある。現代ファンタジーにおける慣例では、綴りに「v」を含む形容詞elven, elvishは、人間型のエルフに使われる。これはヴァイキング時代の北欧神話のエルフ像と一致する。綴りに「f」を含む形容詞elfin, elfishは、小柄なエルフに使われる。これは伝承上のエルフや、ルネサンス期、ロマン主義期のエルフ像と一致する。 欧州各国では以下のように呼ばれる、 * ドイツ: Elfen, Elben * イギリス: addler(ただし廃語) * オランダ: Elfen, Alfen, Elven * デンマーク: alfer, elvere, elverfolk、ellefolk、huldrer * アイスランド: álfar, álfafólk, huldufólk(Huldufólkは英語のhidden peopleの意) * ノルウェー: alver, alfer, elvefolk * スウェーデン: alfer, alver, älvor(Älvorは英語でfairyと訳される) elf, álfとそれに関係する単語は、印欧祖語で「白い」を意味する、albhに由来する。albhはまた、ラテン語で「白い」を意味するalbusや、ポルトガル語や英語のアルビノの語源でもある〔Hall, Alaric Timothy Peter. 2004. The Meanings of ''Elf'' and Elves in Medieval England (Ph.D. University of Glasgow). pp. 56-57.〕〔IE root '' *albh-'', in American Heritage Dictionary of the English Language 2000. 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エルフ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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