| 翻訳と辞書 |
| エレイン・シェーファー ： ウィキペディア日本語版 |
エレイン・シェーファー
エレイン・シェーファー（Elaine Shaffer, 1925年10月22日 - 1973年2月19日）〔〕は、アメリカ合衆国出身の女性フルート奏者。
ペンシルヴァニア州アルトゥーナの生まれ。カーティス音楽院で、ウィリアム・キンケイド（1895-1967）に師事した。キンケイドはレオポルド・ストコフスキーにフィラデルフィア管弦楽団の首席奏者に指名されて以来40シーズンその地位に留まり〔https://en.wikipedia.org/wiki/William_Kincaid_(flutist)〕、アメリカフルート界のグランドファーザーと称された人物である。キンケイドはシェーファーの「ラジオアイドル」〔http://www.antiqueflutes.com/product.php?id=981〕であったが、18歳のシェーファーが彼に手紙を出すと、すぐ返事が来て、シェーファーはキンケイドのオーディションを受け、弟子入りが叶った〔http://www.antiqueflutes.com/product.php?id=981〕。二度目のレッスンの際、カーティス音楽院の奨学金が与えられることとなった〔http://www.antiqueflutes.com/product.php?id=981〕。キンケイドは、1967年、彼の亡くなる少し前に、彼のパウエル（VERNE Q POWELL）製プラチナ・フルートをシェーファーに与え、この弟子の類い希なる才能に対する彼の敬意を示そうとした〔https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Shaffer 及び https://en.wikipedia.org/wiki/William_Kincaid_(flutist) 。なおこのキンケイドのプラチナ・フルートが世界最初のプラチナ・フルートである。 http://www.powell-japan.com/about/history.php 及び http://flutesaloon.com/select/material.html 参照〕。彼女の夫であった著名な指揮者のエフレム・クルツ（1900-1995）が1980年代、ナショナルフルート協会のニューズレターで語ったところでは、キンケイドが彼女の最初の師匠であって、それまでシェーファーは独学でフルートを学んでいた〔https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Shaffer〕。また高校時代、学校のオケではティンパニを演奏していた〔http://www.allmusic.com/artist/elaine-shaffer-mn0001652209〕。1947年からクルツの務めるカンザス・シティ・フィルハーモニー管弦楽団の第二フルート奏者を任じた。翌年、クルツがカンザスからヒューストン交響楽団音楽監督に移るのに伴って、シェーファーもヒューストンの首席フルート奏者に転出したが、1953年からこのオケを離れ独奏者として活動するようになった。1955年には前妻と離婚した〔https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Shaffer〕クルツと結婚。1956年にはエルネスト・ブロッホからモーダル組曲を献呈されている。ブロッホ以外にも、彼女はバイオリニスト・指揮者のユーディ・メニューイン、その妹でピアニストのヘプシバ・メニューイン、画家・版画家マルク・シャガール、危機神学・弁証法神学（新正統主義）のカール・バルト、ノーベル文学賞を受賞した詩人・小説家ヘルマン・ヘッセといった多彩な世界的文化人たちと親しかった〔https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Shaffer〕。1959年EMIに録音したモーツァルトのフルート協奏曲第1番は批評家たちから絶賛された〔http://www.allmusic.com/artist/elaine-shaffer-mn0001652209〕。アーロン・コープランドのフルートとピアノの二重奏曲は、シェーファーの恩師キンケイドの追慕のために作られた曲であるが、シェーファーは、キンケイドから譲り受けたプラチナ・フルートで、この曲を1971年に初演した〔http://www.allmusic.com/artist/elaine-shaffer-mn0001652209〕。1973年1月、TIME誌は、シェファーの並外れた才能を絶賛する記事を載せた〔http://www.allmusic.com/artist/elaine-shaffer-mn0001652209〕。このようなキャリアの絶頂期のさなか、同年2月ロンドンで肺癌にて〔https://en.wikipedia.org/wiki/Elaine_Shaffer〕死去。亡くなる二ヶ月前、コープランドのフルートとピアノの二重奏曲を作曲者自身のピアノ伴奏で録音し、この音源はソニーから2000年に再発売されている〔http://www.allmusic.com/artist/elaine-shaffer-mn0001652209〕。なお、シェーファーの妹Beverly Shaffer Gastは、数百通もの姉の書簡を所有し、2011年に“Angel in Black: A Musical Life In Letters, 1925-1973” (2011, Trafford Publishing)という著書を著した。そこでは、完全に男社会の当時のクラシック音楽界で女性音楽家がキャリアを築き上げるのにいかに困難が多かったか、例えば彼女の母校カーティスの教授でもあった、大指揮者フリッツ・ライナーからは、オーディションのあとで「君は女性だから雇わない」といわれたこと等が、シェーファーの膨大な書簡を通じて、記されているという〔http://www.amazon.com/Angel-In-Black-Musical-1925-1973/dp/142697485X〕
== 脚注 ==
〔
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
■ウィキペディアで「エレイン・シェーファー」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
| 翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|