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エレクトロンボルト : ウィキペディア日本語版
電子ボルト[でんしぼると]

原子核物理学における電子ボルト(エレクトロンボルト、、記号:eV〔ユニコード記号
〕)〔高エネルギー領域においては、MeV、GeV、TeV という表記が用いられるが、それぞれ“メブ”、“ジェブ”、“テブ”と呼ぶこともある。〕とは、エネルギー単位を言う。
素電荷をもつ荷電粒子が、 の電位差を抵抗なしに通過すると のエネルギーを得る。

== 概要 ==
自由空間内で電子一つが の電圧で加速されるときのエネルギーを と書き 1 電子ボルト(エレクトロンボルト、electron volt)と呼ぶ〔近角(2013) p.453〕。原子核物理学に限らず物性物理学から高エネルギー物理学、あるいは化学半導体工学などの幅広い分野でも使用されるエネルギーの単位である〔分野によって使用される桁数が大きく異なる。物性分野では数 meV - 数 eV(もっと大きい場合もある)の範囲(1 meVが約10 Kに相当)であり、高エネルギー物理学の分野では数 MeV - 数 GeV(あるいはそれ以上)の範囲での議論がなされる。電子質量は約0.5MeV、陽子質量は約1GeVに相当する。〕。
他のエネルギー単位への換算した場合については、以下の表のとおり。

なお、質量を電子ボルトに換算する場合〔質量とエネルギーの等価性(E=mc2)によると、エネルギーと質量の単位は、互いに変換することができる。〕、原子質量単位 はおよそ に相当する〔CODATA (uev) 〕〔なお、 は約 である。| CODATA(evkg) 〕。また、 をボルツマン定数で割り、温度に換算すれば、約 (= )となる〔CODATA(evk3)
したがって、 の平均運動エネルギーをもつ三次元単原子分子理想気体の温度は となる。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「電子ボルト」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electronvolt 」があります。



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