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エレペノル症候群[ふらんす] エレペノル症候群(フランス語、Syndrome d'Elépenor)とは、飲酒したことによってヒトに起こる酔いの状態の中でも、病的酩酊に分類される、異常な酔い方の類型の1つのことである。なお、片仮名表記ではエレペノール症候群と書かれることもある他、別名としてアルコール寝ぼけ(英語、Alkohol schlaftrunkenheit)と呼ばれる場合もある。本稿では以降、エレペノル症候群という表記に統一する。 エレペノル症候群は、1900年にはGudden H.によって、病的酩酊の中でも重要な類型だと述べられていた〔島園 安雄、保崎 秀夫 編集 『アルコール関連障害』 p.45、p.47 金原出版 1983年5月31日発行 ISBN 4-307-64505-7〕。この病気を持っていると、酒を飲んで酩酊して、一旦眠り込んだ後に、寝ぼけたような状態となって動き回るという症状が現れる。そして、この動き回っている間の記憶は、当人には存在せず、この間にどのような行為をしていたのかも判らない。この症状が問題となるのは、動き回っている間に、その行為が犯罪であろうと何であろうと、お構いなしになってしまうという点である。 なお、この病名に付けられている「エレペノル」と言うのは、ホメロスの『オデッセイア』のエレペノルと言う登場人物の名前に由来している。エレペノルは、物語の中に登場する孤島にある石のテラスの上で酒に酔って眠り、正気に戻った時には地獄にいたというエピソードを持つ。それがちょうどこの症状に重なることから、この名が付けられたとされる。 == 出典 == 〔
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エレペノル症候群」の詳細全文を読む
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