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エンテロバクター・サカザキ : ウィキペディア日本語版 | クロノバクター属[くろのばくたーぞく]
クロノバクター属(''Cronobacter''、旧名''Enterobacter sakazakii''、サカザキ菌)は腸内細菌科のグラム陰性桿菌。 == 特徴 == 寒天培地上で黄色いコロニーを形成する。全ての年代で感染を起こすが、特に新生児や乳児に菌血症や細菌性髄膜炎、壊死性腸炎等のリスクが高い。一方、成人では不顕感染が多く発症はまれ。乳児は発症した際の致死率は 20 - 50%とされている。粉ミルク類で汚染が知られている〔福田典子、新井のぞみほか、調製乳幼児用食品における保存温度が''Cronobacter sakazakii'' の増殖に及ぼす影響 日本食品微生物学会雑誌 Vol.31 (2014) No.4 p.204-208, 〕が、野菜や環境中からの分離報告もあるので広く環境中に分布していると考えられている。 かつては ''Enterobacter cloacae'' の黄色いコロニーを形成する株とされていたが、Farmer らが1980年に ''E. cloacae'' とは異なる細菌であるということを報告し、グラム陰性細菌の研究に多大な功績があった坂崎利一に献名して ''Enterobacter sakazakii'' と命名された。2008年には、Iversen らによって ''Cronobacter''属 が新設され、''E. sakazakii'' は ''Cronobacter''属 の複数の種に分割された〔 PMID 17439656〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロノバクター属」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cronobacter 」があります。
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