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エントロピー的な力(エントロピーてきなちから、英語:Entropic force)またはエントロピー力(エントロピーりょく)とは、主として熱力学的なエントロピーの増大による力や相互作用の総称である。電磁気力のような単一の分子の間に働く力ではなく、多数の分子における統計的性質として説明される巨視的な力である。 ==熱力学== 一般に自発的変化は自由エネルギーが減少する方向へ進行する。自由エネルギー ''G'' はエンタルピー項 ''H'' とエントロピー項 ''TS'' からなる。変化分で書くと :''ΔG=ΔH-TΔS''(等温等圧条件) すなわち自由エネルギーの減少(''ΔG'' < 0)にはエンタルピーの減少(''ΔH'' < 0)またはエントロピーの増加(''ΔS'' > 0)が必要である。 このうちエンタルピーの減少に比較してエントロピー項の増加が大きい場合、これによる力をエントロピー的な力という。(それに対して電磁気力などはエンタルピー項に寄与する) エントロピーとは、ある巨視的状態を「微視的に見た場合の乱雑さ」であり、これが増加するというのは多数の微視的状態からなる巨視的状態、つまり確率の高い状態に移行するということである。エンタルピーに変化がなければこの方向に変化が起こる。 エントロピー的な力の代表的なものとして浸透圧、エントロピー弾性、疎水効果がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エントロピー的な力」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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