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エンドウ沖海戦 : ウィキペディア日本語版
エンドウ沖海戦[えんどうおきかいせん]

エンドウ沖海戦(エンドウおきかいせん)とは、太平洋戦争大東亜戦争)初期、1942年(昭和17年)1月27日にマレー半島南部エンドウ沖で生起した海戦。日本軍輸送船団撃破を狙う連合国軍駆逐艦2隻を、日本海軍の第三水雷戦隊が撃退した〔#S1701三水戦日誌(1)p.7『第一護衛隊ノ大部ハ22日「プロコンドル」ニ集結作戦打合ヲ行ヒ23日及24日ニ分レ夫々「プロコンドル」発24日「「シンゴラ」ヲ出撃セル陸軍航空部隊輸送船2隻及之ヲ護衛スル直接護衛隊トシテ25日洋中ニ会合26日前記輸送船2隻ヲ「エンダウ」ニ入泊セシメ爾後28日ノ引揚ゲ迄之ガ掩護ニ當リ無事揚陸作業ヲ完了セシメタリ其ノ間26日ニハ敵機延四十数機ノ空襲アリシモ陸軍戦闘機ト協力之ヲ撃退27日未明ニハ英驅逐艦2隻ノ来襲ヲ受ケシモ良ク之ヲ撃退1隻ヲ撃沈セリ』〕。
== 経緯 ==
マレー半島での上陸作戦が順調に進みつつある1942年(昭和17年)1月中旬、日本軍は陸軍第18師団をタイのシンゴラに輸送する計画をたて、南遣艦隊司令長官(小沢治三郎中将:旗艦「鳥海」)は第一護衛部隊(第三水雷戦隊基幹、司令官橋本信太郎少将:旗艦「川内」)に輸送船団の護衛を命じた〔#戦史叢書26海軍進攻作戦128頁〕。輸送船団11隻と駆逐艦3隻(朝霧、夕霧、天霧、吹雪)は1月20日にベトナムカムラン湾を出発し、22日シンゴラに到着した〔〔#S1701三水戦日誌(1)pp.46-47『20(天候略)三.20dg吹雪ハ輸送船十一隻ト共ニ1600「カムラン」発(略)六.20dg吹雪輸送船十一隻(18D主力)「シンゴラ」迄護衛開始』〕。その後のシンガポール方面航空作戦を見据えた際、陸軍第3飛行集団の蘭印攻略作戦実施に必要な航空資材を、マレー半島南部東海岸にあるエンドウに輸送する必要が生じた。この航空資材を搭載する輸送船は、「かんべら丸」と「関西丸」の2隻で、引続き駆逐艦3隻が護衛、さらに軽巡「川内」等が航行中に合流した〔#S1701三水戦日誌(1)pp.47-48『24(天候略)一.川内1915「プロコンドル」発 二.20dg吹雪ハ輸送船2隻ト2300「シンゴラ」発/陸軍航空関係部隊輸送船関西かんべら丸護衛開始|25(天候略)一.20dg吹雪及輸送船2隻1530川内ト合同』〕。
船団は26日午前10時45分頃にエンドウ沖の第一泊地に投錨し、揚陸を開始した〔。午前9時からは陸軍第12飛行団第一戦隊の九七式戦闘機が上空警戒を担当した〔#撃沈戦記106-107頁『日本軍、エンダウへ資材揚陸』〕。第一護衛隊の艦艇は、軽巡洋艦川内」、第20駆逐隊(朝霧夕霧天霧)、第11駆逐隊(初雪白雪吹雪)、第一掃海隊(掃海艇1号~第5号)、特設掃海艇2隻、駆潜艇3隻、特設監視艇5隻等で、揚陸作業が終了するまで直衛警戒にあたった〔。
日本軍船団は、エンドウに到着する前に英軍に発見されており、英軍はシンガポールよりのべ68機の航空機を送り込み、空襲を実施した〔。だが陸軍戦闘機の援護や各艦の回避行動により、被害は最小限だった(輸送船2隻小破、死傷者十数名)〔〔#S1701三水戦日誌(1)p.48『26(天候略)1Eg0730「エンダウ」沖着|一.泊地掃海輸送船揚陸掩護/二.1045輸送船団「エンダウ」入泊/三.0920ヨリ1950ノ間ニ4回ニ亙リ延四十機以上ノ敵機来襲セルモ対空射撃及陸軍機ノ協力ニ依リ撃退/四.(飛行機)川内対潜哨戒實施|輸送船被害 関西丸 重傷1名軽傷十数名デリック墜落1左舷外鈑弾痕数個所/かんべら丸 死者8名重軽傷12名左舷外鈑弾痕数個所』〕。だが英巡洋艦2隻出撃という航空隊からの通報で、第三水雷戦隊は対水上艦戦闘に備え警戒態勢をとる〔#S1701三水戦日誌(2)p.4『一.作戦ノ概梗(略)26日敵巡洋艦ヲ新嘉坡東南方向洋上ニ認ムル旨ノ報アリ特ニ同夜ハ敵艦艇ニ対シ警戒ヲ厳ニシアリシ處…』〕。
1月26日16時30分、イギリス東洋艦隊の残存艦であったオーストラリア海軍駆逐艦「ヴァンパイア」とイギリス海軍駆逐艦「サネット」は、米軍駆逐艦4隻が第四水雷戦隊(旗艦「那珂」)を翻弄し輸送船5隻を撃沈したバリクパパン沖海戦の再現を狙い、シンガポールから出撃した〔#撃沈戦記108-109頁『英駆逐艦の夜襲』〕。「サネット」は開戦時、香港において日本軍の攻撃開始1時間後に脱出に成功した駆逐艦二隻の内の一隻であり、「ヴァンパイア」はマレー沖海戦において戦艦「プリンス・オブ・ウェールズ」と巡洋戦艦「レパルス」の最期を看取った艦であった。各艦の残魚雷は3本だった〔。両艦とも峯風型駆逐艦と同時代・同規模の旧式艦である〔#撃沈戦記112頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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