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数学では、エンリケス曲面(Enriques surfaces)は、不正則数 q = 0 で標準ラインバンドル K が非自明であるが、二乗すると自明となるような代数曲面である。エンリケス曲面は、みな射影的であり(従って複素数体上ではケーラー的であり)、種数 0 の楕円曲面である。標数が 2 ではない体上では、エンリケス曲面はK3曲面を不動点のない位数 2 の群で割った商であり、その理論は代数的K3曲面の理論に似ている。エンリケス曲面は最初にで詳細に研究された。で、エンリケスの研究に先立ち導入されたレ―イ合同(Reye congruences)のいくつかもまたエンリケス曲面の例である。 エンリケス曲面は他の体上でも定義される。標数が 2 でない体上で、 は理論が複素数上の理論と同じであることが示された。標数が 2 の体上では、定義が変更され、2つの新しい族が存在し、特異エンリケス曲面、超特異エンリケス曲面と呼ばれ、 に記載されている。. ==不変量== n が偶数のときは、多重種数 Pn が 1 で、n が奇数のときは、0 である。基本群は位数が 2 である。第二コホモロジー群 H2(X, Z) は、次元 10 の唯一の群の(unimodular lattice) II1,9 と符号 -8 と位数 2 の群の和に同型である。 ダイアモンド: 1 0 0 0 10 0 0 0 1 マーク付きのエンリケス曲面は、連結な 10-次元の族を形成し、 では有理的であることが示された。
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