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エンリル・ニラリ エンリル・ニラリ(Enlil nirari、在位:紀元前1330年 - 紀元前1319年)は中アッシリア王国時代のアッシリアの王である。名前の意味は「エンリル神は我を助ける」である。 == 来歴 == アッシュール・ウバリト1世の息子として生まれた。当時のバビロニア(カッシート朝:バビロン第3王朝)ではアッシュール・ウバリト1世の政治工作の結果、アッシュール・ウバリト1世の曾孫のクリガルズ2世がバビロニア王となっていたが、彼はアッシリアに対して全く従順ではなかった。エンリル・ニラリとクリガルズ2世は両国の国境を巡って激しく争った。クリガルズ2世は城壁を作って防備を固めていたが、エンリル・ニラリはこれを突破してクリガルズ2世を破った。この時莫大な戦利品を獲得し、バビロニア領土の一部を獲得した。 彼の治世の中でもアッシリア史上極めて重要なこととして、彼が初めてリンム職についたことがある(リンム職についてはアッシリアを見よ)。従来、王とは別個の権力体として王権を制限していたリンム職に王自身が就任したことは、王権の著しい強化を示すと考えられる。 死後、息子のアリク・デン・イリが王位を継いだ。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「エンリル・ニラリ」の詳細全文を読む
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