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エースカー : ウィキペディア日本語版
近鉄10400系・11400系電車[10400けいでんしゃ]
10400系電車(10400けいでんしゃ)とは、1961年9月に登場した、近畿日本鉄道の汎用特急形電車である。
また、この増備車として1963年に登場したのが、11400系電車(11400けいでんしゃ)である。これらはエースカーと呼ばれるグループとして、1960年代から1990年代にかけて近鉄特急で運用された系列である。
上記の理由により、本項では両系列をまとめて記述する。
== 概要 ==
近鉄では、1959年ビスタカーII世こと10100系が登場し、上本町 - 近鉄名古屋間の名阪ノンストップ特急(甲特急)などで運用していた。しかし、主要駅停車の特急(乙特急)には2250系などの旧型車が用いられており、車両設備面での格差が感じられるようになっていた。そこで2階建て車両を連結しない汎用の特急車として開発されたのが、このエースカーと呼ばれるグループである〔『鉄道ピクトリアル』1969年1月号 電気車研究会 No.219 p.84 - p.85〕。10400系は旧エースカー、11400系は新エースカーと呼ばれた。エースカーのエースとはトランプのエースを意味し、自在に編成を組み替えることができることから名づけられたものである〔田淵仁 著『近鉄特急 上』JTBキャンブックス p.29 - p.30〕。
乙特急用として設計されたが、直後の1964年東海道新幹線が開業し、名阪ノンストップ特急の利用客は激減したことから、編成長の調整がしやすいエースカーも甲特急運用に充当されるようになった。ビスタカーは1編成のみとし、付属編成としてエースカー2両を連結した編成が通例となり、「Vista」と「Ace」の組み合わせであることから「VA編成」と呼ばれた〔『鉄道ファン』1979年4月号 交友社 No.216 p.30〕〔11400系登場後は、青山峠越えをしなければならない近鉄名阪ノンストップ特急において、ビスタカーよりも出力重量比の良いエースカーは運転が楽だったと乗務員から評価を得ている。〕。
後継の22000系の車両愛称が「ACE」(エー・シー・イー)であることから10400系を「初代」、11400系を「2代目」とする向きもある。また、12410系を「最新エースカーI」、12600系「最新エースカーII」と紹介する書籍も過去には存在しており、一連のものと見る向きもある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「近鉄10400系・11400系電車」の詳細全文を読む



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