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オアシス : ウィキペディア日本語版
オアシス

オアシス英語:Oasis)とは、砂漠ステップといった乾燥地域において、淡水が存在する場所をいう。
== 概要 ==
オアシスの直接的な語源は古代ギリシア語にあり(ὄασις Oasis)、ヘロドトスの「歴史」(第3巻 26節)に見られる。ここでは、リビア砂漠に存在した諸都市(オアシス都市)の名とされている。この語は、さらに溯って、恐らくは古代エジプト語(wḥʾt 「オアシス」「オアシス地域」)が転訛したものと考えられている〔http://dictionary.reference.com/browse/oasis〕。
オアシスには、泉性(地下水によるもの)だけでなく、河川や雪解け水を水源とするオアシスもあり、後者の方が大規模なオアシスを形成する。さらに井戸などによる人工的なオアシスも存在する。農業が可能となり、集落が形成されることがあるほか、通商路の経由地ともなる。
隊商は水と食料を補給するためにオアシスを経由しなければならない。オアシスの政治的、軍事的支配は、多くの場合商業の支配をも意味してきた。例えば、現在のリビアに位置するガダミスクフラなどのオアシス都市は、サハラ砂漠の南北および東西交易(サハラ交易)において重要であったし、中国ヨーロッパを結んだシルクロードのルート上にも多くのオアシス都市国家が存在し覇を競った。
世界最大のオアシスはナイル川の河谷およびナイル川デルタ地帯であり、22,000平方キロメートルある。
転じて、「心の休まる場所」という比喩表現としても用いられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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