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オオカムヅミ(オオカムズミ)は、日本神話に登場する桃である。『古事記』では意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)と表記する。「大いなる神のミ(霊威)」の意味であるが、大いなる神の実と解釈し、「大神実命」と表記する場合もある〔万葉仮名では、「美」は乙類で「実」は甲類なので、「大いなる神の実」という『古事記伝』の解釈は正確ではない。〕。『日本書紀』にも登場するが、名前は記されていない。 == 神話での記述 == ;古事記 『古事記』では黄泉の国の条に登場する。イザナギ命が、亡き妻のイザナミ命を連れ戻そうと、死者の国である黄泉の国に赴くが、失敗して8柱の雷神と黄泉軍に追われる。地上との境にある黄泉比良坂(よもつひらさか)の麓まで逃げてきた時に、そこに生えていた桃の実を3個取って投げつけると、雷神と黄泉軍は撤退していった。 この功績により桃の実は、イザナギ命から「オオカムヅミ命」の神名を授けられる。そして、「お前が私を助けたように、葦原の中国(地上世界)のあらゆる生ある人々が、苦しみに落ち、悲しみ悩む時に助けてやってくれ。」と命じられた。 ;日本書紀 『日本書紀』では神産みの第九の一書に登場する。『古事記』と同様に、イザナギ命は黄泉の国で8柱の雷公に追われる。その時、道端に桃の樹があり、その樹の下に隠れて桃の実を採って投げつけると、雷公は退走していった。これが、桃を用いて鬼を避ける由縁であると記されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オオカムヅミ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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