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オオゾウムシ
オオゾウムシ(大象虫)''Sipalinus gigas'' は、コウチュウ目(鞘翅目)・ゾウムシ上科・オサゾウムシ科に分類されるゾウムシの一種。東南アジアから東アジアにかけて広く分布し、日本在来のゾウムシ類では最大種である。学名のシノニムとして ''Hyposipalus gigas'' がある。 == 特徴 == 成虫の体長は12-30mmほどで、ゾウムシとしては大型の部類である。他の多くのゾウムシ類と同様に口吻は長く下方に弧を描き、全身が細かい凹凸のある硬い外骨格に覆われる。体は楕円球形で、前胸背は中央を除いて顆粒状突起に覆われ、鞘翅には点刻が9本の縦条をなす。 体の地色は黒だが、羽化したばかりの個体は全身に褐色の粉を吹き、まだら模様をしている。時間が経つに従って粉が落ち、越冬個体や標本では黒の地色が表れる。脚は長くがっしりしていて、跗節の先だけではなく脛節の末端にもがっしりした内向きの鉤爪があり、木にしがみつくのに都合がよい。 インドネシア、フィリピンから中国、台湾、朝鮮半島まで、東南アジアから東アジアに広く分布する。日本でも九州から北海道まで見られる普通種である。日本在来のゾウムシでは最大種だったが、20世紀末頃から同じオサゾウムシ科でさらに大型のヤシオオオサゾウムシが西日本各地に外来種として侵入したため、「日本最大のゾウムシ」の座を明け渡した。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オオゾウムシ」の詳細全文を読む
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