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オオツルハマダラカ
オオツルハマダラカ(大鶴羽斑蚊、)は、ハエ目(双翅目)・糸角亜目・カ科・ハマダラカ亜科に属する昆虫である。 == 概要 == ハマダラカ属のカはマラリアの媒介者として衛生動物学上重要である。しかし、各種動物に対する吸血性や幼虫の育つ環境といった生態や、マラリア原虫に対する感受性といった疫学的な形質が著しく異なるにもかかわらず、形態的な差異が微細であり、形態学的同定が困難ないくつもの同胞種群を形成する。そのため分類学的な混乱が起こりやすい。 九州以北の日本列島では、かつて土着の三日熱マラリアが存在したときに主要な媒介者となっていたカは、この範囲で最も多く見られるシナハマダラカとされてきた。しかしこの見解は今日では疑われており、実は本項目で解説するオオツルハマダラカがそうであった可能性が高いと考えられている。しかし、日本列島のオオツルハマダラカの分類学的、衛生動物学的実態が十分解明される前に土着のマラリア自体が消滅してしまい、検証は不十分のままとなってしまった。また日本列島内の個体群や海外の個体群の分類学的検証もまだ不十分であり、いくつかの種に将来分割される可能性もある。 和名は1947年に福岡市近郊でシナハマダラカと同じ ''hyrcanus'' 種群に属するハマダラカを採集し、 として知られていた種の可能性が高いことに注目して「 ''lesteri'' 型」として日本列島から初めて報告した九州大学(当時)の大鶴正満に献名されたもの。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オオツルハマダラカ」の詳細全文を読む
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