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オカバンゴ・デルタ
オカバンゴ・デルタ(Okavango Delta)は、ボツワナ北部、カラハリ砂漠の中にある内陸デルタ。オカバンゴ湿地、オカバンゴ大沼沢地とも言う。面積は25000km²に及び、世界最大の内陸デルタである。 == 地誌 == オカバンゴデルタはアンゴラから流れてくるオカヴァンゴ川がカラハリ砂漠の平坦な土地に流れ込んで作られたデルタである。オカヴァンゴ川はこのデルタで蒸発し消滅するが、雨季の最盛期には南のンガミ湖、サウ湖、マカディカディ塩湖に水が流れ込む。このデルタは、アフリカ東部を南北に縦断する大地溝帯の延長部にあり、地溝の中に形成されている。地溝の窪みは、砂質の堆積物で埋められている。地溝の南東をタマラカネ断層、並行してクニェレ断層が、北西の入口回廊の最終端をグマレ断層と同じく北東・南西方向に走っている。これらの断層は活断層である〔門村浩「オカバンゴ・デルタ」/ 池谷和信編著 『ボツワナを知るための52章』 明石書店 2012年 22-23ページ〕。 オカバンゴデルタは季節によって面積が変わる。最も小さくなるのは真夏である1月である。だがこの時期、800キロメートル離れたアンゴラにあるオカヴァンゴ川の源流域では雨季となっており、膨大な量の降雨が川に流れ込んでいる〔年平均総量11立方キロメートルであるが、6~16立方キロメートルと年により大きく変動する。豊水年と渇水年とでは3倍以上の差がある。また恒常的湿地と冠水と干上がりを繰り返す季節的湿地の二種類の湿地があり、さらにたまにしか冠水しない15万以上の中島が存在する。(門村浩「オカバンゴ・デルタ」/ 池谷和信編著 『ボツワナを知るための52章』 明石書店 2012年 22-24ページ)〕。この水は4月にはデルタの入口であるパンハンドル地帯にたどりつき、5月から8月までの4ヶ月かけて洪水を起こし、非常にゆっくりとデルタ全域に広がっていく。 デルタは非常に平坦なため、250キロメートルのデルタに水がいきわたるのにそれだけの時間がかかる。この時期はボツワナで最も乾燥した冬の季節であり、生物にとって貴重な水場を提供している。 乾燥したカラハリ砂漠の中で、オカバンゴデルタは非常に広大なオアシスとなっており、さまざまな野生生物が生息している。アフリカゾウやサイ、カバやライオンといった大型の動物もこの地区にはまだ多数生き残っている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オカバンゴ・デルタ」の詳細全文を読む
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