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オクタン価 : ウィキペディア日本語版
オクタン価[おくたんか]
オクタン価(オクタンか)とは、ガソリンエンジン内での自己着火のしにくさ、ノッキングの起こりにくさ(耐ノック性アンチノック性)を示す数値である〔オクタン価について 資源エネルギー庁 平成18年4月 〕。オクタン価が高いほどノッキングが起こりにくい。
軽油等のディーゼル燃料においては、耐ディーゼルノック性を示す数値としてセタン価が利用される。
== オクタン価 ==
ガソリン成分中で耐ノック性が比較的高いイソオクタン(2,2,4-トリメチルペンタン)のオクタン価を 100、耐ノック性が低い n-ヘプタンのオクタン価を 0 とし、試料のガソリンと同一の耐ノック性を示すようなイソオクタンと n-ヘプタンとの混合物中に含まれるイソオクタンの割合(容量比)を、その試料のオクタン価とする。一般論を言えば、枝分かれの多い飽和炭化水素であれば耐ノック性は高い。また、ノックの原因となるヒドロキシルラジカル (•OH) の捕捉剤として、炭化水素のラジカルを発生するものを与えれば耐ノック性は向上する。
耐ノック性の測定は、混合気に着火した時の炎の伝播速度で測定する。伝播が遅いほどオクタン価が高い。内燃機関においては理論上、シリンダー内のピストン位置が上死点で混合気に着火し、ピストンが下死点に移動した時点で爆発が終了するのが最も効率が良く、ノッキングも起こさないためである。すなわち、燃焼エネルギーを一瞬で解放するよりも、ピストンの動きにつれてゆっくり解放した方が効率的ということである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オクタン価」の詳細全文を読む



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