|
オクラトキシン(ochratoxin)類は、アオカビ属 (''Penicillium'') やコウジカビ属 (''Aspergillus'') のカビが産生するカビ毒(マイコトキシン)の一種で、A、B、C、TAなど数種類の関連物質の総称。名前は、産生菌の''A. ochraceus''に由来している。主な産生菌の''A. ochraceus ''の分布域は、熱帯から温帯の寒冷地までと広い。また、低温でも増殖しオクラトキシン産生能を有するカビは、ヨーロッパやカナダの様な寒冷地でも問題になる。 File:Ochratoxin A structure.png|オクラトキシンA File:Ochratoxin B.png|オクラトキシンB File:Ochratoxin C.png|オクラトキシンC File:Ochratoxin TA.svg|オクラトキシンTA == 特長 == イソクマリン骨格にフェニルアラニンが結合した構造。酸性溶液中では緑色蛍光、アルカリ溶液中では青色蛍光を発する。腎毒性、催奇形性、生殖毒性、神経毒性、発ガン性、遺伝毒性などが報告されているが、作用機序は未解明である。マイコトキシンのシトリニンと同時に検出されることも多い。主なオクラトキシンには、オクラトキシンA、B、C、TA 四つの型が知られている。 * オクラトキシンA (CHClNO) CAS number 303-47-9 〔 * Sicherheitsdatenblatt der Firma Sigma-Aldrich Ochratoxin A from Aspergillus ochraceus〕 * オクラトキシンB (CHNO) CAS number 4825-86-9 * オクラトキシンC (CHClNO) CAS number 4865-85-4 * オクラトキシンTA (CHClNO) CAS number C53011-67-9 * 分子量:403.82 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「オクラトキシン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|